BTC/USDT

強気派と弱気派が覇権を争う中、ビットコインは対称トライアングルのパターン内で取引を続けている。対称トライアングルは一般的に継続パターンとして機能するが、価格がトライアングルをブレイクアウトするまでそれを予測することは困難だ。

BTC/USDTの日足チャート。出典: TradingView

下落している移動平均線とネガティブの領域にある相対力指数(RSI)は、弱気派が有利であることを示唆している。BTC/USDT ペアがトライアングルを下回れば、弱気の勢いが強まる可能性がある。28,000 ドルがマイナーなサポートであるが、これも下抜けた場合、BTCは20,000ドルのレベルを再び試す展開となる恐れがある。

強気派がトライアングルのレジスタンスラインを超えて価格を押し上げ、それを維持できれば、このネガティブな見方は無効になるだろう。そうなれば、強気派が弱気派を打ち負かしたことになる。その後、BTCが50日間単純移動平均線(49,201ドル)への反発を試みるだろう。

このレベルは再び強いレジスタンスとして機能する可能性があるが、強気派が価格をそれ以上に押し上げた場合、BTCの下降トレンドが終了したことになるだろう。

ETH/USDT

イーサ (ETH) は 6月1日に20日間指数移動平均線 (2,762ドル) から下落したが、強気派がそれほどギブアップしなかったことはポジティブなサインだ。これは、買い手が急いでポジションをクローズしなかったことを示唆している。

ETH/USDTの日足チャート。出典: TradingView

20日間EMAは横ばいであり、RSIは中間点近くで上昇しており、売り圧力が低下したことを示している。

強気派が対称トライアングルのレジスタンスライン以上を維持できた場合、ETH/USDTペアは、61.8%フィボナッチリトレースメントレベルである3,362.72ドルや、78.6%リトレースメントレベルである3,806.91ドルに到達する上昇ラリーを開始する可能性がある。

逆に、強気派がトライアングル以上を維持できなかった場合、ETHはさらに数日間トライアングル内で保ち合いとなるだろう。トライアングルを下抜けてしまえば、弱気派が優勢となってしまうだろう。

XRP/USDT

強気派は6月1日にXRP20日間EMA (1.07ドル) 以上に押し上げようとしたが、弱気派からの強い抵抗に遭遇した。しかし、強気派はいまだギブアップしていないようだ。

XRP/USDTの日足チャート。出典: TradingView

強気派は再び価格を20日間EMA以上に押し上げ、それを維持しようとするだろう。それができれば、XRP/USDTペアは50日間SMA(1.30ドル)への上昇を開始し、その後、下降トレンドラインにまで到達する可能性がある。

逆に、価格が20日間EMAから下落した場合、XRPは再び0.88ドルから0.80ドルのサポートゾーンにまで下落する恐れがある。このゾーンを下抜ければ、5月23日の安値である0.65ドルを再び試す展開になる可能性がある。

BCH/USDT

ビットコインキャッシュ (BCH) は5月31日に685.36ドルを超えて上昇した。弱気派は6月1日の水準よりも価格を引き下げようとしたが、安値を維持できなかった。これは、買い手がハイアーローを形成しようとしていることを示している。

BCH/USDTの日足チャート。出典: TradingView

上昇ラリーは、20日間EMA (801ドル) で強固な抵抗に直面する可能性が高い。BCH価格がこの抵抗から下がれば、弱気派はBCH/USDTペアを685ドルから600ドルのサポートゾーン以下に沈めようとするだろう。これに成功すれば、BCHは5月23日の安値である468.13 ドルで再び試す展開となる恐れがある。

逆に、強気派が20日間EMA以上に押し上げた場合、勢いは回復し、BCHは50日間SMA(958ドル)まで上昇する可能性がある。このレベルは強固な抵抗として機能する可能性があるが、強気派がBCHを押し上げることができれば、61.8%フィボナッチ・リトレースメントレベルである1,198.53ドルまで上昇する可能性がある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

 

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