ビットコイン価格分析

5月10日にビットコインは長い足の同事線のローソク足パターンを形成し、これは強気派と弱気派の間での方向性が不確定なことを示していた。だが弱気派は、対称トライアングルパターンのサポートラインを下回ることで、これを下方向に解消した。

BTC/USDT daily chart. Source: TradingView

移動平均線は弱気のクロスオーバーを完成し、20日間指数平滑移動平均線(EMA、28,142ドル)は50日間単純移動平均線(SMA、28,496ドル)を下回った。

これと相対力指数(RSI)がネガティブの領域にあることから、弱気派が優勢であることが示されている。次の下値の目標は25,250ドルだ。これは、逆ヘッド&ショルダーパターンのネックラインであるため、強気派が防衛する重要なレベルになるだろう。

もしBTC価格がこのレベルから反発するなら、強気派は再度、BTC/USDTペアをレジスタンスラインの上に押し上げようとするだろう。一方で、25,250ドルを下回ると、20,000ドルまで下落する可能性が出てくる。

イーサ価格分析

イーサ(ETH)は5月10日に20日間EMA(1,866ドル)から下落し、これはセンチメントがネガティブに転じ、トレーダーたちが反発で売っていることを示している。

ETH/USDT daily chart. Source: TradingView

ETH/USDTペアは5月11日にサポートラインを下回って終値を付けたことで、調整の再開を示している。ETHは次に61.8%フィボナッチリトレースメントレベルである1,663ドルに達する可能性がある。このレベルは強気派からの強い買いを引きつける可能性が高い。

強さの最初の兆候は、20日間EMAを上回るブレイクだ。そのような動きは、弱気派が握力を失いつつあることを示すものだ。その後、ETH価格は心理的に重要な2,000ドルのレベルに達する可能性がある。

XRP価格分析

強気派はXRPを0.43ドル以上に押し上げ、維持するのに苦労しており、これは、価格が上昇すると需要が減少することを示している。

XRP/USDT daily chart. Source: TradingView

下落している20日間EMA(0.45ドル)と売られ過ぎ領域近くのRSIは、弱気派が優勢であることを示している。弱気派は次に、XRP/USDTペアを0.40ドルのサポート以下に押し下げようと試みるだろう。もし成功すれば、XRPは100%のリトレースメントを達成し、0.36ドルまで急落する恐れがある。

一方で、もしXRP価格が0.40ドルで反発するなら、強気派は再度XRPを0.43ドル以上に押し上げ、維持しようとするだろう。強気派は、持続的な回復の開始を示すために、価格をレジスタンスラインの上に押し上げる必要がある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自分でリサーチを行って決定してください。