BTC/USDT

ビットコインが60,000ドルから61,825.84ドルのレジスタンスゾーンを越えられなかったことで、短期のモメンタムトレーダーの利益確定を集めたようだ。これにより、今日の価格は20日指数移動平均線(56,863ドル)を下回った。

BTC/USDT daily chart. Source: TradingView

もし価格が20日EMAを下回って維持された場合、弱気派は50日単純移動平均線(54,333ドル)の重要なサポートに挑戦する可能性がある。このサポートが下抜け、弱気派が50日単純移動平均線より下の価格を維持することに成功すると、売りが強まる可能性がある。

次の下値のサポートは50,460ドル。このレベルも割れれば、BTC/USDTペアは43,006.77ドルまで急落するかもしれない。移動平均線が横ばいとなり、相対力指数(RSI)が52を下回っていることから、強気派が力が弱回っているようだ。

この仮定に反して、価格が50日SMAから反発した場合、強気派は価格を史上最高値に押し上げようともう1度試みるだろう。もし成功すれば、次の目標である69,540ドル、そして79,566ドルへ向かうだろう。

ETH/USDT

イーサ(ETH)は、4月2日に史上最高値を更新したが、上昇を続けることはできていない。これは強気派が上昇に力を入れきれていないことを示しており、4月6日には史上最高値となる2,150ドルまで上昇したが、その後の上昇は停滞している。

ETH/USDT daily chart. Source: TradingView

こうした動きが、勢いのあるトレーダーを苛立たせ、今日ポジションを捨てたと思われる。その結果、20日EMA(1,904ドル)まで下落してしまった。ETH/USDTペアが20日EMAから強く反発すれば、それは下のレベルでの需要を示すことになる。

強気派は価格を2,150ドル以上にするためにもう1度突破を試みるだろう。もし成功すれば、ペアは次の目標である2,618.14ドルに向かう。

このポジティブな見方は、価格が20日EMAを下回り、そのレベルで価格が維持された場合には無効となる。このような動きは、センチメントの変化を示唆し、価格をトレンドラインまで引き下げる可能性がある。

XRP/USDT

XRPは4月5日に0.65ドルを超えてブレイクアウトしたことで、1.11ドルを目標とする逆三尊パターンが完成した。XRPは、4月6日に1.11ドルで日中の高値を更新し、この目標を達成した。

XRP/USDT daily chart. Source: TradingView

トレーダーは、ターゲット目標の近くで利益を計上したようで、その結果、今日は急激な下落を見せている。

ローソク足の下ヒゲから分かるように、強気派はフィボナッチリトレースメント50%レベルの0.84ドル付近で調整局面を止めようとしている。強気派が反発を持続できれば、下値での積み上げを示唆し、1.11ドル突破の見通しを維持することになる。

一方、XRP/USDTペアが0.84ドルを割り込むと、0.77ドルのフィボナッチリトレースメント61.8%レベルまで調整が深まる可能性がある。このような深い調整は、上昇トレンドの次の動きを遅らせるだろう。

LTC/USDT

ライトコイン(LTC)は、4月5日にシンメトリカル・トライアングルの抵抗線を上抜け、それに続いて4月6日にも上昇し、246.96ドルのレジスタンスまで価格が上昇した。

LTC/USDT daily chart. Source: TradingView

この246.96ドルというハードルを強気派がクリアできなかったことで、短期トレーダーの利益確定や、弱気派の売りを誘ったと考えられる。それにより、今日はトライアングルのブレイクアウトレベルまで価格が引き下げられた。

LTC/USDTペアがこのレベルから積極的に反発すれば、強気派が押し目で買いを入れていることを示唆する。そして、強気派は246.96ドルの壁をもう一回試みる。これが成功すれば、307.42ドルへ向かうだろう。

逆に、移動平均線を下回れば、トライアングルのサポートラインまで下落する可能性が出てくる。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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