7万ドル前半まで下落する可能性　仮想通貨チャート分析：ビットコイン・イーサ・XRP（リップル）・ソラナ

ビットコイン価格分析

ビットコイン（BTC）の価格は3月9日、対称三角形パターンのサポートラインを下回り、売り手が買い手を圧倒したことを示している。

現在、強気派は81,500ドルから78,258ドルのサポートゾーンを守ろうとしているが、3月10日の反発局面では下抜けラインで売りに押された。これは、弱気派がサポートラインをレジスタンス（上値抵抗線）へと転換させようとしていることを示唆する。もし価格が78,258ドルを割り込めば、BTC/USDTペアは73,777ドルまで急落する可能性がある。

一方で、買い手もこのまま引き下がるつもりはないだろう。彼らはこのサポートゾーンを守り、20日EMA（指数平滑移動平均、88,605ドル）を上抜けようと試みるだろう。もし成功すれば、価格は対称三角形の上辺まで反発する可能性がある。

イーサ価格分析

イーサリアム（ETH）は3月9日、重要なサポートである2,111ドルを下回って終値を付け、下落トレンドの次の段階が始まったことを示している。

買い手は3月10日に価格を2,111ドルの上に戻そうとしたが、ローソク足の長い上ヒゲが示す通り、売り手の強い売り圧力に直面した。1,993ドルに小さなサポートがあるが、これを下回れば、ETH/USDTペアは1,750ドル、最終的には1,550ドルまで下落する可能性がある。

逆に、強気派が価格を20日EMA（2,329ドル）の上に押し戻し、維持できれば、2,111ドル割れが「ベアトラップ」（だましの下抜け）だった可能性が出てくる。その場合、価格は50日SMA（単純移動平均、2,711ドル）まで反発するかもしれない。

XRP価格分析

XRPは重要なサポートである2ドルに向けて下落を続けており、売り手が主導権を握ろうとしている様子がうかがえる。

もし2ドルを下回り終値をつけると、弱気の「ヘッド・アンド・ショルダーズ（H&S）」パターンが完成する。1.77ドルに小さなサポートがあるが、これも維持できない可能性が高い。その場合、XRP/USDTペアは1.28ドルまで急落するおそれがある。

これに対し、2ドルからの力強い反発が確認されれば、買い手がこの水準を強く防衛していることを示す。とはいえ、20日EMA（2.40ドル）が上値抵抗として機能する可能性が高いが、これを突破できれば、価格は2.80ドルまで上昇することも考えられる。

ソラナ価格分析

ソラナ（SOL）は3月9日に上昇トレンドラインを下抜け、120ドルから110ドルの強力なサポートゾーンに到達した。

このサポートゾーンは強気派によって積極的に防衛されると予想されるが、仮に反発しても20日EMA（150ドル）付近では再び売りに押される可能性がある。もし価格が20日EMAから反転し、110ドルを下回れば、SOL/USDTペアは100ドル、さらに80ドルまで下落するリスクがある。

一方で、現在の水準から反発し20日EMAを上抜けることができれば、サポートゾーン付近での力強い買いが示される。その場合、価格は50日SMA（188ドル）まで上昇することが考えられる。

本記事の見識や解釈は著者によるものであり、コインテレグラフの見解を反映するものとは限りません。この記事には投資助言や推奨事項は含まれていません。すべての投資や取引にはリスクが伴い、読者は自身でリサーチを行って決定してください。