ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています。

仮想通貨市場は、ボラティリティ(変動幅)が低い展開が続いている。もし今週のFOMC(連邦公開市場委員会)でFRB(連邦準備理事会)が利下げをしたら、ビットコイン価格が押し上げられるかもしれない。ビットコインと他の主要仮想通貨の一部は底が近いという見方も出ている。我々は、現在の調整は買いの機会とみている。

BTC/USD

ビットコインは28日、9080ドルの重要なサポートに近づいた。結局このサポートは下回らなかったが、強気派も伸び悩んでいる。高値での買いが欠落していることを示している。20日間EMA(青色)が下がり始める一方、RSI(相対力指数)はネガティブな領域にある。弱気派が有利な状況だ。

BTC/USD

(出典:TradingView

もし9080ドルのサポートを下回ることになれば、次のサポートゾーンである7451.63ドルと6933.90ドルまで急落するかもしれない。対照的にもしサポートが維持できれば、2つの移動平均線を突破して、下降トレンド線まで上昇するかもしれない。

我々はこのレジスタンスで売りが出るとみている。もしここを突破すれば、1万3973.50ドルへの挑戦が視野に入ってくる。

ETH/USD

イーサリアム(ETH)が上昇トレンド線で持ちこたえたことを評価したい。しかし、235.7ドルを今後2、3日で超えない限り、このサポートを下回る可能性が高くなる。20日間EMA(青色)は下落傾向にあり、RSI(相対力指数)は50を下回っている。短期では弱気派が優勢だ。

ETH/USD

(出典:TradingView

もし192.945ドルを下回れば、下降トレンドが再開し、150ドルまで下がるかもしれない。そうなれば市場心理は悪化し、その後の回復には時間がかかることになるかもしれない。

対照的にもし上昇トレンド線から急反発して235.7ドルを超えたら、買い手を引きつけるだろう。最初のターゲットは50日間SMA(赤色)だ。しかし、我々はここを突破して、320.840ドルまで到達する可能性があるとみている。

XRP/USD

XRPは、短期での保合いが続きそうだ。強気派と弱気派の双方が慎重な姿勢をみせている。弱気派も積極的ではない。去年12月中頃につけた0.27795ドルを下回っていないからだ。

XRP/USD

(出典:TradingView

一方、強気派は積極的に買い始めている。XRPは最近の回復で比較的パフォーマンスが悪かった。今後さらに投資家心理が悪化しない限り、我々は0.27795ドルを下回ることはないとみている。

上昇局面においては、20日間EMA(青色)かそれより上の0.34229ドルでレジスタンスに直面するとみている。現在、買い場は見当たらない。静観しよう。

翻訳・編集 コインテレグラフ日本版