BTC/USD

過去2日間、ローソク足のヒゲが長くなっているのは、強気派が下落時に蓄積していることを示している。しかし、ビットコイン(BTC)が13,600ドルを超えることを維持できなかったことは、弱気派が直上のレジスタンスを守ろうとしていることを示唆している。

10月28日以降、強気派と弱気派の両方が優位に立とうと試みており、数日間にわたって値動きは抑制される可能性がある。

しかし、移動平均線は上昇トレンドにあり、相対力指数(RSI)は買われ過ぎの領域にある、これは強気派の方が優位である可能性を示唆している。

強気派は再びBTCを13,973.50ドルを超えて押し上げようとしており、これに成功した場合、上昇トレンドが再開する可能性がある。

この想定に反して、BTC価格が現在のレベルから反落し、20日間指数平滑移動平均線(12,518ドル)を下回った場合、弱気派優位のトレンドとなる可能性がある。

ETH/USD

イーサ(ETH)は20日間EMA(385ドル)を下回ったが、強気派は50日間SMA(370ドル)のサポートを守ろうとしている。上昇トレンドラインも50日間SMA付近にあり、ここから反発する可能性がある。

 出典: TradingView

強気派がETH価格を下降トレンドラインよりも上に押し上げることができる場合、ETHは420.50ドルの直上のレジスタンスまで上昇する可能性がある。このレベルを超えると、450ドルまで上昇し、さらに488.134ドルまで上昇することができるだろう。

逆に、弱気派が上昇トレンドライン以下にETHを沈めた場合、333ドル、さらに308.392ドルまで下落する恐れがある。

移動平均線はフラットであり、RSIは中間付近にある。これは強気派と弱気派のバランスが拮抗していることを示唆しており、したがって数日間はレンジ内での値動きとなる可能性がある。

XRP/USD

10月22日に0.26ドル~0.2295ドルのレンジを超えた状態を維持できなかった後、XRPはレンジのサポートまで下落した。しかし、ローソク足の下ヒゲが長くなっていることは、強気派がこの下落で押し目買いをしたことを示唆している。

 出典: TradingView

レンジをどちらの方向でブレイクアウトするかを予測するのは難しいが、大きな賭けをする前に、XRP価格がレンジを下回るか、上回るかを待つ方が良いだろう。

保ち合いフェーズでは、移動平均線からのシグナルが途切れてしまう。当面はレンジ内での値動きが続くと予想されているため、RSIは売られ過ぎのレベルでは買いの機会とみなされ、買われ過ぎのレベルは利益を確定するために使われるだろう。

弱気派がXRPを0.2295~0.219712ドルのサポートゾーン以下に沈めた場合には弱気派が主導権を握り、もしくは0.26ドル以上に押し上げた場合には、強気派が主導権を握ることになるだろう。

BCH/USD

10月28日のローソク足の長いヒゲは、ビットコインキャッシュ(BCH)が280ドルを上回らなかったときに強気派が利益を確定したことを示唆している。強気派は10月29日に20日間EMA(256ドル)への反落で押し目買いをしたが、BCH価格は30日に再び下落している。

出典: TradingView

RSIは対称トライアングルからブレイクダウンした。これは、弱気派が復権しようとしていることを示唆している。弱気派が20日間EMA以下にBCH価格を沈めることになれば、242ドルまで下落する恐れがある。

50日間SMA(238ドル)はそのすぐ直下にあるため、このサポートは買いを引き付ける可能性がある。BCHがこのサポートから反発した場合、数日間は242~280ドルのレンジに留まる可能性がある。

逆に、弱気派はBCHを50日間SMA以下に沈めた場合、210ドルまで下落する恐れが出てくる。

LTC/USD

10月28日の反落は、10月29日にさらに売りを引き付け、ライトコイン(LTC)は38.2%フィボナッチリトレースメントレベルである54.9361ドルを下抜けた。現在、強気派は52.36ドルのサポートを防衛している。

出典: TradingView

これが成功した場合、LTCは数日間は52~60ドルの間で保ち合いとなる可能性がある。20日間EMA(53ドル)はフラットとなっており、RSIも中間付近にある。これは数日間はレンジ限定の値動きとなることを示唆している。

弱気派が52.36~51ドルのサポート以下に沈めた場合、この想定は無効となる。これが発生した場合、LTCは50日間SMA(49ドル)まで下落し、さらに46ドルまで下落する恐れがある。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。市場データは、HitBTCから提供されています

 

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