米国のバイデン大統領は、オバマ政権で財務省幹部を務め、現在は大学教であるマイケル・バー氏を米連邦準備制度理事会（FRB）の副議長に指名する意向を発表した。バー氏は2015～17年にかけてリップルの諮問委員会にも参画していた経験がある。

バイデン政権は15日の発表で、バー氏をFRB副議長に指名する意向を示した。同氏はオバマ政権で財務省の金融機関担当の次官補を務め、現在はミシガン大学で金融規制に関して教鞭をとっている。バイデン大統領はバー氏が金融規制のドッド・フランク法の専門家であり、「経済の安定を守り、金融機関を規制する上で重要な役割を果たす」と述べている。

FRBではランダル・クオールズ副議長が2021年10月に退任して以来、副議長の席が空席であった。バー氏が就任すれば、この空席が埋まることになる。

FRB副議長を巡っては、当初バイデン政権はサラ・ブルーム・ラスキン氏を指名していたが、承認に必要なだけの支持を集めることができなかった。結局3月にラスキン氏は副議長指名を辞退することになった。