独スタートアップ企業「ギャップレス(Gapless)」が4月29日、シード資金として550万ユーロ(約6億5000万円)を調達したと発表した。同社は、仮想通貨EOSのブロックチェーンを基盤とする車両管理システムを手がけており、ドイツ・アメリカ・イギリスにおいて5万台以上の車両がすでに登録されているという。

プレスリリースによると、主な投資家は、フィンテックおよびブロックチェーン関連新興企業への投資を主軸とするフィンラボ(FinLab AG)と、EOS開発のブロックワン(Block.one)とによるジョイントベンチャー「FinLab EOS VCファンド」の2社という。さらに、自動車大手ポルシェ、エンジェル投資家ケルステン・ヨデクスニス(Kersten Jodexnis)氏なども参加したそうだ。

未来のテクノロジーへの投資

コインテレグラフに対し、ポルシェは、「将来のテクノロジーを絶えず調査し投資している。ポルシェがそれら製品・サービスを展開することで顧客体験を向上させられるか、ケースバイケースで評価している」とし、次のように述べた。

「我々は、ブロックチェーン基盤のソリューションをいくつか評価し、試験運用した。ブロックチェーンは、分散型アプローチを必要とする信頼ベースのインタラクションにとって、潜在的なメリットをもたらす可能性がある」

インドのスマート・サイト・イノベーション(SSI)は4月27日、自動車のメンテナンスや車検準拠に役立つブロックチェーンアプリを発表した。同アプリは、修理作業や検査基準の遵守状況などの概要を作成し、ユーザーが互いに情報を共有できるようにするという。

2020年4月、米国の大手自動車メーカー、ゼネラルモーターズ(GM)は、継続的に更新されるナビゲーションマップシステムの特許を申請したことが報じられた。ブロックチェーンを使用して、車両センサーからのデータを統合し、自動運転車両向けに信頼性の高いマップを構築するというものだ。

またBMWグループは3月31日、ブロックチェーン基盤のサプライチェーン「PartChain」を10社のサプライヤーに展開する計画を明らかにした


翻訳・編集 コインテレグラフジャパン