仮想通貨投資マネジャーであるETCグループは、英国でビットコインETP(上場投資商品)の提供を開始する。英国でビットコインETPが提供されるのは初めてだ。
ETCグループが提供するビットコインETP「ETC Group Physical Bitcoin ETP」はBTCEというティッカーシンボルで7日からロンドンとパリのAquis Exchangeで取引が開始される。
ETCグループのビットコインETPはドイツの証券取引所のデジタル証券取引プラットフォーム「Xetra(クセトラ)で2020年7月から取り扱われている。ブラッドリー・デュークCEOは、同ETPがすでに「インフレに対する効果的なヘッジ手段」として投資家に利用されており、英国でも人気を博す事になるだろうと期待を込めた。
「ETCグループは、100%現物で裏付けられた仮想通貨ETPを通じて、ビットコインやイーサ、ライトコインへのエクスポージャーを提供している。当社の主力ビットコイン商品をAquis Exchangeに導入することは、世界中で仮想通貨に対する機関投資家の需要が高まる中、重要なステップだ。」
Aquis ExchangeのCEOであるアラスター・ヘインズ氏は、仮想通貨を「正真正銘のアセットクラス」と表現し、投資家がバランスの取れたポートフォリオを実現するための選択肢だと主張した。
2020年6月にドイツでビットコインETPが開始されて以来、ETCグループは54億ドル相当の仮想通貨を取引している。これは、機関投資家の間でデジタル資産投資が継続的に拡大していることを示すものだ。
いわゆるスマートマネー投資家の登場により、ビットコインをはじめとする仮想通貨は一躍脚光を浴びるようになった。しかし、彼らが市場に参入したことで、半減期後のビットコインの目標価格に新たな不確実性が加わっている。既報のように、最近のBTC市場で行われている売りの多くは、新規参入者によるものだ。
一方、米国では、米国証券取引委員会(SEC)にビットコインETFの申請が相次いでいる。現在、注目を集めている6つのファンドが米国の証券規制当局の審査を受けており、最初の決定は今月末に行われる予定だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン