モルガン・クリーク・デジタルの共同創業者であるアンソニー・ポンプリアーノ氏(通称ポンプ)は2029年末までに仮想通貨(暗号資産)ビットコイン(BTC)の時価総額は金(ゴールド)を超えると予想している。
(出典:ツイッター)
ポンプのツイートに対し、ビットコイン懐疑派で金支持者として知られるピーター・シフ氏は次のような返信で皮肉った。
「2029年までにビットコインのマーケットキャップ(時価総額)がベースボールキャップ(野球帽)を超えていたらラッキーだね」
ただ、これはポンプが予想をさらに強気に説明することを引き出しただけのようだ。ポンプは自身の予測をむしろ保守的だと主張した。
「私は約10年というのはむしろ保守的で、成長を遅らせるために多くのことを考慮したよ」
ビットコインの現在の時価総額は2270億ドルで、金の時価総額は約9兆ドルだ。金の時価総額はビットコインの約40倍ということになる。ポンプの意図しているところはビットコインが現在の金の時価総額よりも高くなるということなのか、2029年時点の金の時価総額よりも高いということのどちらを意図しているのかはツイートからは判別が難しい。
このことについて、ポンプはコインテレグラフに対し、「2029年にビットコインの時価総額は、その時の金と比べて大きくなっている」と説明した。
金の時価総額を超えるというストーリーには、いくつかの道筋が考えられそうだ。
金とビットコインの両方の資産が高まる一方でビットコインの方が早く成長する。あるいは金が下落する間にビットコインが成長するということもあるだろう。
両方の資産が高まる場合にはビットコインは9兆ドルを最低でも超える必要がある。もう一方では9兆ドルに到達しなくてもいいかもしれない。
何れにしても、ビットコインは考えだされてからまだ10年ということを考えると、大きな成果といえるだろう。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン