米国のトランプ大統領が、自身のミームコイン「オフィシャル・トランプ(TRUMP)」の大口保有者たちを招いて開催した夕食会の様子がSNS上にアップされている。会場では3品構成のディナーとギフトバッグが用意される一方、会場外ではトランプ氏による「大統領権限の私物化」を非難する抗議デモが繰り広げられていた。

このイベントにはTRUMPトークンの上位220名の保有者が招待されたとされ、一部出席者がXなどに写真を投稿している。会場には「Fight Fight Fight」の文字が掲げられたポスターやテーブル装飾が設置されており、この言葉はTRUMPトークンを発行した企業のスローガンでもある。

ホワイトハウスは参加者リストを非公開としているが、トロンのジャスティン・サン氏、マジック・エデンのジャック・ルー氏、ビットマートのシェルドン・シア氏らが出席していたことが確認されている。ディナーはバージニア州のトランプ・ナショナル・ゴルフクラブで行われた。

出席者が投稿した写真によると、前菜には「トランプ・オーガニック・フィールド・グリーンサラダ」、メインにはフィレミニョンとハリバットのソテー(マッシュポテトと野菜添え)、デザートにはラバケーキが提供された。また、黒い帽子が入ったギフトバッグも配布されたという。

トランプ夕食会のメニュー Source: Christoph Heuermann/Instagram

さらに、動画ではトロン創設者であり、トランプ関連の仮想通貨プロジェクト「ワールド・リバティ・フィナンシャルl」の最大支援者でもあるサン氏がステージに招かれ、10万ドル相当とされるトランプブランドの金時計を贈呈される様子が映っている。

サン氏はかつて米証券取引委員会(SEC)から証券法違反で提訴されたが、トランプ政権下で訴追は取り下げられていた。この夕食会でトランプ氏およびその家族との関係がさらに深まったとの見方もあり、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの主要メディアもサン氏との関係を報じている

会場外では抗議デモ

ブルームバーグの報道によると、優勝会の会場の外には約100人の抗議者が集まり、到着する出席者に対してブーイングや怒号を浴びせていた。

抗議者は「トランプの仮想通貨汚職を止めろ」「民主主義は売り物ではない」「クリプト賄賂ディナー」などと書かれたプラカードを掲げていた。

TRUMPトークンは2025年1月20日のトランプ氏大統領就任の2日前にローンチされ、関係企業はおよそ1億ドル相当の取引手数料を得たと報じられている

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