米決済大手ペイパルは9月20日、独自の米ドルステーブルコイン「PYUSD」をベンモ(Venmo)で提供開始したと発表した。

ペイパルはブログ記事で、「PYUSDはすでにVenmoユーザーに利用可能で、今後数週間で完全に展開される予定だ」と述べた。ペイパルは8月にPYUSDをローンチ。PYUSDは米ドルに1:1でペッグされており、米ドル預金、短期米国債、および同等の現金資産で裏付けられている。

ペイパルは「PYUSDはすでに仮想通貨エコシステムで利用されており、エコシステムが成長するにつれて、より広く利用できるようになるだろう」とし「ローンチから数週間で、Crypto.com、ビットスタンプ、コインベース、クラーケンなどの仮想通貨取引所で上場している」と述べた。

また、ブロックチェーン分析会社のナンセンによると、8月にPYUSDの90%以上がパクソス・トラストが管理するウォレットで保有されていた。さらに、仮想通貨企業ビットペイは9月12日に、PYUSDのサポートを追加すると発表した。

ペイパルは2021年に仮想通貨の決済を開始し、2023年にはWeb3決済のオン・オフランプを構築するなど、仮想通貨分野への進出を続けている。ニューヨーク州金融サービス局は、PYUSDを規制当局が承認したコインのグリーンリストに含めている。