決済大手ペイパルは今後数カ月以内に英国で仮想通貨取引の提供を拡大する。同社のジョナサン・アウエルバッハ副社長が投資家向けイベント「インベスターデイ」で明らかにした。ペイパルが所有する個人間送金モバイルアプリであるVenmoも2021年上半期にも仮想通貨に対応する。

ペイパルのダン・シュルマンCEOは2月4日の2020年第4四半期の決算説明会で、2021年中に米国外にもサービスを拡大するとしていたが、具体的な国名は明らかにされていなかった。

ただ、今回のアウエルバッハ氏の説明では英国の金融当局から仮想通貨ビジネスの認可を受けているかどうかは不明だ。もし英国でペイパルでの仮想通貨取引が可能になれば米国と同様にビットコインとイーサリアム、ビットコインキャッシュ、ライトコインの4銘柄を購入や保有、売却が可能になる。

インベスターデイでアウエルバッハ氏は、既存の金融システムは時代遅れで、今後はブロックチェーンと仮想通貨に投資を集中させると述べた。

ペイパルは2020年11月に米国ユーザー限定でペイパルを通じて仮想通貨の購入を可能にした。1月11日時点で取引長は2億4200万ドルを突破した。第4四半期の決算説明会でシュルマンCEOは2021年の上半期中にパイパルに加盟する2900万店で仮想通貨が使用可能になると発言している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン