ペイパルCTOのスリ・シバナンダ氏は、仮想通貨開発者は大きく飛躍したいと考えるなら、もっと消費者目線の有効な使用方法を打ち出す必要があると述べた。エコノミック・タイムズ(ET)が3月9日、グローバル・ビジネスサミットでの同氏の発言として報じた

同氏はスピーチのなかで、仮想通貨は、多くの場合において、通貨というより「資産プレイ」に近いとし、以下のように述べた。

「この事業を維持する上で主となるのは、消費者をフォローすることだ。もし、消費者が仮想通貨をなんとか活用できると感じ始めれば、すべてが自ずと同調するようになる

また、将来的に通貨のデジタル化は避けられないことだとし、もはや「もし」ではなく「いつ」そうなるかの時期の問題だと述べた。消費者、販売者、フィンテック企業、規制当局、政府などの関係が反映されて形成されていくだろうとした。

仮想通貨のオルタナティブはすでに素晴らしい成功をみせており、インド決済公社はすでに、eコマースのトランザクションにUPI(Unified Payments Interface:統合決済インターフェース)サービスを採用している。

UPIを活用したこの例は、真にインスパイアを与えるものだ。ただ導入しただけというのではなく、実際に機能しているモデルだ(中略)、世界のどの国も企業も、何か再現できないかどうかをよく見てアイデアを得るべきだ」

インドでは今月、インドの最高裁判所は4日、インドの中央銀行であるインド準備銀行(RBI)の仮想通貨禁止の命令を違憲とする判断を下していた。
 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン