パラオ財務省は12月15日、パラオ・ステーブルコイン(PSC)プログラムの第2フェーズを正式に開始した。

パラオのサイバーセキュリティコンサルタントで財務省の顧問を務めるジェイ・ハンター・アンソン氏がX(旧ツイッター)への投稿で、プログラムの第2フェーズ開始を明らかにした

アンソン氏によると、パラオは第2フェーズでリップルとのパートナーシップを拡大し、PSCチームがリップルの中央銀行デジタル通貨(CBDC)プラットフォームと技術的専門知識を活用できるようにするという。

PSCは米ドルにペッグされたデジタル通貨で、リップルのXRPレジャーを採用している。

さらにアンソン氏は、PSCパイロットプログラムの第2フェーズの焦点は、マーケティングと持続可能な開発目標のための新しいコラボレーションの確立になると強調。第2フェーズのPSCプログラムは、デジタルエコシステムの開発とユーザーエンゲージメントの向上も優先し、規制遵守を重視する。

リップルのCBDC戦略顧問を務めるアンソニー・ウェルフェア氏も、PSCパイロットプログラムの第2フェーズ開始について意見を述べた。

ウェルフェア氏は、ブロックチェーンベースのデジタル通貨の利点を強調し、取引手数料の削減や、お金の流通による環境への影響を抑える可能性などのメリットを挙げた。

さらに、パラオの340の島々をまたいで従来の通貨を移動する複雑さなどの具体的な課題を指摘。同国ではモバイルデータのコストが高いことにも言及した。

ウェルフェア氏は、PSCのようなブロックチェーンベースのデジタル通貨を使用すれば、停電時でもパラオの住民はオフラインでの取引を行うことができると強調した。

パラオ財務省は12月7日、PSCプログラムの第1フェーズの成功を発表した。3か月にわたる第1フェーズでは、政府職員のボランティア168人が参加した。

選ばれたボランティアは、プログラムに参加する地元の小売店で使用するために、それぞれ100PSCを受け取った。参加者は、QRコードをスキャンしてモバイルで支払いを行い、デジタル通貨の使用経験について肯定的なフィードバックを提供した。

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