安全資産をめぐった闘いで、ビットコイン推進派は少し焦りすぎているのかもしれない。

「騒ぎすぎ」

金の著名投資家として有名なピーター・シフ氏は、24日、「ビットコインのマニアは、なぜ昨日ちょっと価格が上がったからといって騒いでいるのだ」とビットコインの支持者を挑発。ビットコインが強気相場の時は、「昨日のようなカオスの時には10%かそれ以上上昇していた」と指摘し、「かろうじて2%上昇したが、その後に上昇分を吐き出して他のリスク資産と一緒に下落した」と述べた。

24日、米国のトランプ大統領が中国に対する関税をさらに引き上げると発表。経済不安からのリスク回避手段として注目されるビットコインだが、実際、トランプ大統領の発表直後にビットコインが上昇したという見方が出ていた。

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キャンペーンのタイミングを間違えた?

また、会社全体でビットコイン投資を推しているグレイスケールが「金をやめてビットコイン投資をしよう」というキャンペーンを始めたのが、「ちょうど金が底をついた時間だった」と仮想通貨アナリストのカイザー・マックス氏が指摘した

グレイスケールがキャンペーンを開始したのは5月2日。その後、金は1200ドルから1530ドルまで27.5%も急上昇した。一方、ビットコインの上昇率は92%だ。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版