欧州サッカー連盟(UEFA)は、100万人超のサッカー観戦チケットをブロックチェーンを利用して発券する。2月17日に発表した。この新しいシステムで、スタジアムへの入場が安全でスムーズになるとしている。

ブロックチェーンを活用したモバイルチケット発券では、スタジオ近くのブルートゥースでのみ起動するQRコードを利用することで、チケットの複製を回避できるとしている。同アプリは、アンドロイドとiOSデバイスで5月末にダウンロード可能だという。

UEFAはまた、デジタルチケットの導入で紙の消費量を減少させ、サッカーファンの利便性を向上できると述べている。

「『フォロー・マイ・チーム』のチケットを購入したサポーターらは、チームが特定の試合の対象となれば、モバイルチケットを受け取る。試合日に近いモバイルチケットをファンに届ける機能で、もはやチケット引換券と交換するといった手間もなくなる」

UEFAは、2018年8月エストニアで開催されたUEFAスーパーカップのレアル・マドリード対アトレティコマドリード戦のチケットを、ブロックチェーンを使った新しいチケット販売アプリを使って販売したと発表していた。

ブロックチェーンを活用したチケット発券をめぐっては、昨年12月米チケット販売大手のチケットマスターは、ブロックチェーンとスマートコントラクトの活用で、チケット発券市場は2025年までに62億3000万ドル(約6800億円)を超えるとの見解を示している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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