明日10月5日(金)は、月に1度の米雇用統計発表日となる。雇用統計は世界中の金融やマーケットが注目するイベントであり、仮想通貨のマーケットには直接的には影響は軽微であると考えられているが、雇用統計発表前後は為替市場が大きく変動する事から、実際に大きな為替価格の変動が起こった時に仮想通貨市場にも影響が起こる可能性も否定できない為、注視すべきイベントだ。
雇用統計とは
雇用統計とは、米国労働省が毎月第一金曜日に発表する、米国国内の雇用情勢について調査した統計結果。十数項目あるが、主に「非農業部門就業者数」と「失業率」の項目が注目されている。なぜ、雇用統計が重要か。それは米国の中央銀行にあたる米連邦準備理事会(FRB)は「物価の安定」に加えて、「雇用の最大化」を目標にしており、雇用統計の結果がFRBの行う金融政策に影響を与えるからである。上記の事から、世界中のマーケット参加者、金融関係者から大きく注目されており、特に雇用統計の発表時間前後には為替市場が大きく変動する傾向にある。
仮想通貨市場への影響は
過去の雇用統計の発表日のデータを参考にすると、仮想通貨市場への影響は現在まで比較的影響は薄く、結果発表前後の値動きの方向性も毎月ばらばらだ。ただ、現在為替市場や株式市場への相関性は低いとは言え、将来的に仮想通貨市場がよりスケールした時にはある程度の相関が出てくる事が予想でき、万が一為替市場が大きく変動して、仮想通貨市場にも影響が出てきた時の備えとしてみておく姿勢も大事であろう。なお、雇用統計の結果は明日10月5日(金)21時半頃発表となる。