アルゼンチン拠点のNum Financeは、コロンビア・ペソに連動する新しいステーブルコインの発行を開始した発表した。このステーブルコイン「nCOP」は過剰担保されたコインであり、Polygonベースで送金市場を対象としている。

Num Financeのブログ投稿によれば、コロンビアは年間65億ドル(約9497億円)以上の送金を受け取っており、送金はステーブルコインの重要なユースケースの1つとなる。

nCOPには「Num利回り機能」が組み込まれており、ユーザーへの報酬がnCOPで支払われる。Num Financeのアグスティン・リセラCEOは「コロンビアでは、送金を"トークン化"し、規制された金融商品に基づくnCOPの利回りを提供するユニークな機会が存在している。現在、コロンビアはラテンアメリカで送金の主要な受け取り国の1つだ」と語った。

これは同社が発行する3つ目のステーブルコインで、アルゼンチン・ペソに連動するnARSとペルー・ソルに連動するnPENに続くものだ。

今年5月には、リザーブ・プロトコルが主導する形で150万ドルのプレシード資金を調達。当時、nARSとnPENの流通額は250万ドルを超え、ブラジル・レアル、コロンビア・ペソ、メキシコ・ペソに連動するステーブルコインの発行を検討していると発表していた。

一方で、コロンビア中央銀行は中央銀行デジタル通貨(CBDC)の発行を検討中であり、こちらももう1つの送金手段となりそうだ。将来のCBDCに対する保有と取引の制限を設け、地元の金融システムを保護するべきだという議論をしている。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン