ビットコインは今週、新たな新記録を打ち立てた。ただし米ドル建ではなく、ビットコインキャッシュ(BCH)に対してだ。

コインテレグラフ・マーケッツ・プロとトレーディングビューの29日のデータによると、BCH/BTCは過去最安値となっ

コインフレックス騒動でロジャー・バー氏が物議

ビットコインキャッシュは、このコインの精神と未来に批判的な人々から「Bcash」とも呼ばれる。2017年にビットコインネットワークの最初の主要ハードフォークとなり、BTCそのものに挑んだことで悪評を呼んだ。

ビットコインキャッシュは、発売後数カ月で1トークンあたり約0.43BTCの高値を付けたが、現在までの間に、価値が着実に下がっている。

BCHの最も有力な支持者である起業家のロジャー・バー氏は、それでもBCHがビットコインより優れていると主張し続け、価格の低迷は彼の発言にほとんど影響を与えなかったようだ。

しかし今月、バー氏は仮想通貨投資プラットフォームのコインフレックスに4700万ドルのUSDコイン(USDC)を借りているとの報道がなされ、物議を醸した。

バー氏はこの報道を否定しているが、ソーシャルメディアの嵐が巻き起こり、それは今週も続いている。結果はどうであれ、BCHへの影響は明らかだ。6月29日、BCH/BTCはわずか0.005の史上最安値まで下落し、2017年のピークを98.83%も下回った。

BCH/BTC 1-month candle chart (Binance). Source: TradingView

この出来事に関連して、仮想通貨ユーザーの多くは、BCHが上昇してBTCを完全に置き換えるだろうとバー氏が主張していたことを蒸し返した。

ビットコインSVがBCHをアウトパフォーム

そのほかの反ビットコイン銘柄についても、状況はほとんど良くなっていない。

コミュニティの内紛で生まれたBCHからハードフォークしたビットコインSV(BSV)は、5月にBTCに対して史上最安値を記録した。

その後、緩やかな反発が起こり、BSV/BTCは0.0016 BTCまで上昇した。2020年初頭に記録した史上最高値0.029 BTCからは94.48%下回っている。

BSV/BTC 1-month candle chart (Binance). Source: TradingView

プラス面を見てみると、BSVは現在、同年12月以降のどの時期よりも多くのBCHを購入している。

BSV/BCH 1-week candle chart (Binance). Source: TradingView