ビットコイン(BTC)のエンジニアチームは20日、ビットコインのスケーラビリティ問題に取り組むビットコイン・オペレーションズ・テクノロジー・グループ(ビットコイン・オプテック)の立ち上げを発表した。
ビットコイン・オプテックは、ペイパル社のウェンセス・カサーレス取締役、コールバーク・クラビスロバーツ株式会社の幹部ジョン・プフェッフアー氏、仮想通貨の研究開発団体チェーンコード・ラブズなどといった業界の主要プレーヤーらが支援する非営利団体だ。
現在のところ、ビットコイン・オプテックが重点的に取り組むのは、急速に発展する技術を企業が統合するのに役立つ「セグウィットの利用や取引のバッチ処理、手数料の見積、コインの選定」である。
ビットコインネットワークを使用する企業から派遣されたエンジニアやオープンソース開発者と緊密に協力しつつ、ビットコイン・オプテックは、ビットコインエンジニアのためのワークショップ開催や、テクニカルスケーリング問題に関するオンラインフォーラムを主催したり、週刊ニュースレターを作成したりするなど、スケーラビリティ問題に全面的に取り組もうとしている。
継続的なネットワーク上の取引数増加がもたらすビットコインのスケーラビリティ問題に対し提案された解決策の一つにライトニングネットワーク(LN)がある。これは(メインブロックチェーン上のレイヤーに存在する)セカンドレイヤーの決済オプションであり、取引をオフチェーンで行うことを可能にするものだ。
ライトニングネットワークの送金時のルーティング機能は、当初考えられていた程の効果を持たないと示唆した最近の調査に対し、LNの共同創業者やBTCの開発者らが、ライトニングネットワークはまだベータテスト段階にあると指摘・反論している。
7月中旬には仮想通貨決済のコインゲートが、業者100名に向けてパイロットプログラムを立ち上げ、同社サービスのビットコイン・ライトニングネットワーク版でトランザクションテストを実施している。