仮想通貨決済サービスを提供するコインゲート(CoinGate)は、小売店など100カ所で、ビットコインのライトニングネットワーク(LN)による決済のテスト取引を開始する。コインテレグラフに情報提供が10日にあった。
コインゲートのブログによると、このLN決済のトライアルには、eスポーツの賭けサイト、サーバーやホスティングサービス、オンラインストア、アダルトエンタメウェブサイトなどが参加する。7月1日から利用可能。
ライトニングネットワークは、ビットコインのスケーリング問題に対するセカンドレイヤーのソリューションだ。LNはトランザクションの多くをオフチェーンで実行することで機能する。
コインゲートCTOのリーティス・ビエリャウスカス氏はコインテレグラフに対し、この試験プログラムは実世界でライトニングネットワークを使う初めの人たちの一部であると説明した。ゆえに、この技術を実際に使う経験や、どのように機能しているか、どう改善できるかなどの情報を収集するという。ライトニングネットワークはコミュニティで待ち望まれたものの一つであるとし、ビットコインのトランザクションを迅速に軽くするのを助けるだろうと述べた。
「LN技術は新しく、ユーザーフレンドリーとは言い難い。消費者向けのアプリが出るまでに1〜2年はかかるだろう。事業者がこれを積極的に受け入れ出すのはもっと先になる」
ビエリャウスカス氏によると、コインゲートのこの実験を通してビットコインが失われしまった場合、同社が負担するという。この技術はまだ初期段階にあるからだ。
先月末に発表された調査で、ライトニングネットワークの決済が成功する確率は低いとする主張がなされた。これに対し、ライトニングラボの共同設立者や専門家は反発している。6月にはまた、ライトニングネットワークを使ったポケトシというゲームが公開された。ライトニング対応のバーチャルコントローラーを使うこのゲームでは、ユーザーは1コマンド毎に1satoshiを支払って機能する。