米ニューヨーク州の仮想通貨マイニングを手掛ける発電所「グリーニッジ・ジェネレーション」は、機関投資家向けにビットコインの「ハッシュパワー契約」の提供を始めた。その第一弾の契約として、コンピューティングパワーを106ベタハッシュを売却した。売却先については非公開だ。

この契約は、BitOoda Digitalによって仲介され、店頭市場でビットコインのハッシュパワーを購入したい機関投資家を対象として行われる。

機関投資家は購入したハッシュパワーでグリーニッジの施設でビットコインのマイニングを行い、ハッシュパワー相当のビットコインを受け取る。グリーニッジは、市場価格よりも割安に仮想通貨を手にできるメリットがあるとうたっている。

グリーニッジ・ジェネレーションの最高財務責任者は、今回の契約について、次のように説明している。

「従来のコモディティ市場で見られたのと同じ種類のヘッジ機能として、グリーニッジからクリーンでエネルギー効率の高いビットコインマイニングのメリットを全米の機関投資家に提供する」

グリーニッジの発電所は天然ガスを直接プラントには運ぶパイプラインを使ってマイニング施設で消費される電力を発電し、コストを削減している。同社は、これにより投資家が仮想通貨だけでなくエネルギー市場の収益性を活用する機会になると主張している。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン