仮想通貨プラットフォームのチリーズ(Chiliz)は、同社のブロックチェーン基盤システムSociosプラットフォームの展開に向け、米大手マーケティングのラガルデールスポーツアンドエンターテイメントと提携した。2月17日にプレスリリースで述べた。

チリーズのCEOのアレクサンドル・ドレイファス氏は、コインテレグラフに対し、ラガルデ―ルの販売チームが、Sociosプラットフォームを、新たなスポーツチームやリーグや連盟に紹介すると述べている。

ドレイファス氏は、ラガルデ―ルは米国内での存在が大きく、チリーズとSociosがNFLやMLBといった主要スポーツリーグへ露出する手助けとなるとしている。

ラガルデ―ルの特にNFLやMLBといった米国スポーツにおける強い存在感は、チリーズが初めて手掛ける際に、助けとなるだろう。我々のFCバルセロナとの既存のポートフォリオが、米国での強いリーダーシップを我々に与えてくれるが、我々は、向こう数カ月で米国のスポーツを手掛けることで、次の段階へ行きたい」

チリーズは今月、FCバルセロナとの提携の一環で、ソーシャルモバイルアプリSociosで使用する「バルサ・ファン・トークン(BAR)」を作成した。イーサリアム(ETH)ベースのブロックチェーンを使っている。バルサトークンはSociosでの報酬として獲得することができ、ユーザーはプラットフォーム上で、トークンを取引できるほか、限定商品や特別なイベントと交換できる。

ラガルデ―ルの四半期決算報告によると、2019年第3四半期は年間利益4億3500万ドル(約480億円)。NFLやMLBやプロゴルファーなど多数のアスリートとの契約をかかえる。

ドレイファス氏は、チリーズはすでにユーザー数12万人で、今後さらなるパートナーシップを見込んでいるとし、以下のように述べている。

「この戦略的連携は、チリーズが発表する先導するスポーツエージェントとの最初のもので、通信オペレーターや大手テック企業、電話製造、メディアグループなどとの連携も見込んでいる」

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン

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