アンドリュー・クオモ氏の退任後、わずか1週間で就任したニューヨーク州知事のキャシー・ホーチュル氏は、同州金融サービス局(NYDFS)の責任者にアドリアン・ハリス氏を指名した。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によると、ホーチュル氏は、リンダ・レイスウェル氏の辞任を受けて、NYDFSの責任者にハリス氏を指名した。ハリス氏は現在、PR会社ブルンスウィック・グループのシニアアドバイザーを務めている。それ以前は、バラク・オバマ元大統領の経済政策特別補佐官や財務省副長官のシニアアドバイザーを務めていた経歴を持つ。

ハリス氏は、仮想通貨やブロックチェーンについては公の場でほとんど発言していないが、オバマ大統領時代にフィンテックのエコシステムのリーダーたちと、政府の支援について話し合う会議に参加している。ウォール・ストリート・ジャーナルによると、彼女はNYDFSでの役割として、「強固で公正な金融システムと、公平な経済を確保する」ことを目指しているという。

クオモ前知事は、複数のセクハラ疑惑が浮上したため、8月10日に辞任し、その2週間後にホチュルが就任することとなった。2019年にクオモ氏が初めて指名したレイスウェル氏は、2年間にわたり州の金融規制当局を務め、ビットライセンスを発行する全権限を持っていた。レイスウェル氏はライセンス発行のプロセスの合理化に貢献した。

NYDPS候補者は、就任前に州上院の承認を得なければならない。