あるソーシャルコマース技術プラットフォームが、世界中の30000軒以上の店舗から消費者が現実の商品を購入できるようにする新たなウォレットをリリースした。

この新しいウォレットは「つながりと取引のハブ」として、そのコミュニティに対しトークンの保管や報酬の獲得、友だちへの送金を安全に行う方法を提供するとJet8は言う。このフィンテック企業によれば、そのウォレットの最も際立った特徴の1つが、世界中のあらゆる国でユーザーがモバイルデータを購入できるようにすることだ。ユーザーはどこにいても、モバイルネットワークへすぐにアクセスできるようになる。

小売業者の大規模なネットワークが、すでにJet8ウォレットを受け入れている。これには、フィリピンのセブンイレブンやベトナムのサークルKなどの大手ブランドの他、インドネシアやインド、南アフリカの大規模小売業者が含まれる。

Jet8のビクター・ザブロッキス創業者はコインテレグラフに対し次のように語った:

「当社のミッションは、モバイルを優先する何千ものコミュニティを、ユーザーやブランド、インフルエンサー向けのワンストップショップ金融システムとつなげること。[中略]精通した仮想通貨愛好家であろうと、単にブロックチェーンに興味があるだけの平均的なモバイルユーザーであろうと関係なく、当社はあらゆる人を念頭に置いてJET8ウォレットを作った」

このウォレットはモバイルデータの継ぎ足しと共に、ユーザーに対し大量の日用品も提供する。Jet8はその例として、トークン保有者がレモネードから石鹸まですべての物に対し、バウチャーを使って恩恵を受けられる仕組みを説明する。

「Jet8の仮想通貨ウォレットは、ブロックチェーンの利用をより包括的なものにしている。それが日常使用のためのピラミッドの土台となり、消費者は食品や通信時間などの商品を購入できるようになる」と、同社のチームは言う。

このウォレットが提供するもう1つの他とは違う点は、現実の美術収集品を通して見られる。ウォレットユーザーは、独自のアート作品を購入するチャンスがあるのだ。Jet8のウェブサイトに載っている1つの例が、バラク・オバマ前米国大統領の肖像画である。この作品はアーチストのジョージ・ロドリゲス・ガルシア氏によるもので、世界中に無料で配送してくれる。

同社チームによれば、有効化された最初のウォレット10万件に対し、このプラットフォームの独自通貨J8Tトークンを888枚エアドロップする予定だ。トークン保有者は2019年第2四半期のどこかで、保有するトークンを使いJet8ショップで商品を購入できるようになると、同社は付け加える。

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「シームレスな楽しい体験」

Jet8は、ユーザーがプライベートキーの保管について心配する必要はないことを強調する。また、ユーザーは「強力なソーシャル通貨」JetPointを受け取るチャンスがあると付け加える。

同社の主な目標の1つが、「影響を民主化する」ことだったという。そしてその目標は、コミュニティがジオステッカーとジオフレームを使って友だちやフォロワーに対し、自分がどのブランドと関わってきたかリアルタイムに示せるようにすることで達成された。Jet8によれば、このソーシャルコマース技術は双方に利益をもたらす。ブランドは従来のモバイルプラットフォーム向け広告よりも最大10倍高いエンゲージメントからメリットを得る一方で、ユーザーはドリトスやコカ・コーラなどの日常的なブランド用のフィルターを含めるだけで、JetPointの報酬を受け取ること可能だ。それらのポイントはオンラインや店頭で商品と交換できる。

Jet8のソーシャルコマース プラットフォームが初めて導入されたのは、東南アジアにおけるFutokuアプリだったとチームは指摘する。このアプリはインドネシアやフィリピン、ベトナムで、大勢のユーザーに採用されている。

Jet8財団は3月19日、クリケットの伝説的存在アブ・デ・ヴィラーズ氏との提携と、ソーシャルメディアアプリ「ABDCam」のリリースを発表し、インドや南アフリカの若者のために資金調達することを明らかにした。世界中のファンやサポーターはこのアプリを使ってジオステッカーやジオフレームで写真や動画をカスタマイズし、ソーシャルメディア プラットフォーム全体でのソーシャルな影響と引き換えにJetPointを稼ぐことができる。

Jet8の支持するもう1つのソーシャルコマース コンセプトが、ソーシャルサンプリングだ。このコンセプトは大衆に対する無料サンプルの市場開拓を目指す一方で、消費者が新製品にどのような反応を示しているか観察する効率的な方法を企業に提供する。

ユーザーデータの所有権とプライバシーは、Jet8ソーシャルコマース プラットフォームの中心に位置付けられているとチームは指摘する。またユーザーには、報酬と引き換えにどのデータを広告主と共有するか自分で決める力も与えられる。企業にとってはこの方法により、受け取るマーケティングデータが正確なものとなる可能性が高まる。

同社によれば、すでに50社以上の一流企業が同社のソーシャル通貨を使って取引を行っている。昨年にはソーシャルアカウントが合わせて4億件以上に達したという。同社のサービスを利用する世界的なブランドには、ネッスル、コカ・コーラ、ペプシ、マクドナルドが含まれる。

Jet8は5月にSoccer Ladumaアプリをリリースすることを発表している。このアプリでサッカーファンは、ソーシャルメディア上でブランデッドコンテンツや視聴者エンゲージメントを作り出した時に、サッカー出版物の『Kick-Off』や『Soccer Laduma』と引き換えることができる。

Jet8は2015年に設立された。その哲学を同社は次のように説明する:「トークン化されたソーシャルコマースアプリを通して、日常的なユーザーがコンテンツクリエイターやパブリッシャー、インフルエンサーになる。それは誰もが、共有するデータや、それらのアプリ上で作り出す全てのいいね!やコメント、シェアに対して、報酬を得ることができる世界である」

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