新しいビットコイン(BTC)の指標によると、投資家は1万ドルで売却するよりも、購入することの方の方への関心が高いようだ。

仮想通貨(暗号資産)のオンチェーン分析を手掛けるクリプト・クアント(CryptoQuant)の創業者キ・ヨンジュ氏は、7日のツイートで、ビットコインの投資家心理を追跡するための新しい指標を公開している。

ビットコインには「買い圧力がある」

「潜在的購入/売却圧力(Potential BUY/SELL Pressure)」と呼ぶこの指標は、仮想通貨取引所に預けられているビットコインの総額と、ステーブルコインの預金との比率から算出するものだ。

これにより、トレーダーの購入意欲のおおよその傾向を掴もうとするものだ。キ氏によれば、現在は強気派の方がなお優勢であるという。

「BTCには依然として強い買い圧力がある。取引所では今年はじめに比べて、より多くのステーブルコインがあり、より少ないBTCが保有されている」

その上で、キ氏は「私たちはまだBTCに強気トレンドの余地があると考えている」と、つぶやいている(ただキ氏は、ステーブルコインを使用してトレーダーがBTC以外のアルトコインを買う可能性もあると留保も付け加えている)。

Bitcoin potential buy/ sell pressure chart

出典: CryptoQuant/ Twitter ビットコインの潜在的購入/売却圧力

ステーブルコインブームとBTC預金の減少

取引所を巡る状況は、ビットコインの直近の値動きとともに、流動的な状況にある。

最大のステーブルコインであるテザー(USDT)の時価総額は140億ドルを超えているが、ほかのデータでも、買い手側がステーブルコインを使ってより安値でビットコインを購入しようとしていることを示唆している

仮想通貨オンチェーン分析のグラスノード(Glassnode)は、ステーブルコイン供給比率(SSR)という指標を使っている。これは、ビットコインに対するステーブルコインの潜在的な購買力を測ろうとするものだ。8月末のグラスノードの指摘によれば、「SSRは、BTCが1年以上前にこの価格レベルに達した時よりも3倍強くなっている」という。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン