今週はCMEによるビットコインオプションの開始やVisaによるPlaid買収といったニュースで、ビットコイン価格は9000ドル近辺まで上昇。過去2ヶ月間で最も高い値を付けた。

年初からのビットコイン価格上昇と、将来への強気シナリオにより、新たな仮想通貨投資家を惹きつける可能性があるだろう。しかし、ビットコインは年中無休で取引されている。それでは、果たして特定の曜日に投資することに違いはあるのだろうか?

株式市場では曜日によってリターンの違いについて「週末効果」というのがある。これは、月曜日の株価の平均リターンがマイナスだというものだ。この理由の説明として、株式市場が週末にマーケットが開かれていないため、特定の株への影響が月曜日に顕著に現れるとされている。

しかし仮想通貨市場は週末に閉じることはない。それでは月曜日にビットコインはどのような値動きをしているだろうか?

ビットコインの19年の週間トレンド

2019年はじめから2020年1月13日までのビットコインのリターンを分析すると、金曜日が1.1%と、最も高い平均リターンとなっている。対照的に、火曜日は-0.24%、木曜日は-0.97%と平均リターンがマイナスとなっている。

投資家が2019年はじめの特定の曜日に投資を開始した場合、金曜日は最高の累積リターンを示し、その次は月曜日となっている(図1)。金曜日を例にとると、木曜日の終値でBTCを買い、金曜日の終値でBTCを売るという戦略を想定している。

終値(UTC時間)は単純化するために用いている。その曜日の何時に取引するかは実際は投資家の好みによるだろう。ほかの曜日が選択された場合には、同じ購入/売却の原理を適用している。

図1: 2019年1月から2020年1月の間の特定の曜日に投資した際の累積リターン

長期的なビットコインの週間トレンド

図2からもわかるように、より長い期間のビットコインのリターンを見てみると、月曜日がすべての曜日の中で最高の平均リターン(0.54%)となっていることがわかる。

一方、木曜日と水曜日は、それぞれ-0.09%と-0.23%の平均リターンとなっており、ビットコイン投資には向いていない曜日といえる。

月曜日のこのアノマリーは、使用される回帰モデルから統計的に有意な結果を得ることができたのが月曜日のみだったという統計的な観点からも補強される。

不思議なことに、ビットコインは伝統的な株式市場の「週末効果」とは対照的に月曜日が平均してプラスのリターンとなっている。

図2: 2013年4月から2020年1月までの各曜日の平均日次リターン

図3で示すように、2013年4月から始まる長期サンプルを使用して、週の1日にのみ投資する投資家は、月曜日を選択するとベストなパフォーマンスを得ることができる。その次に平均リターンが高いのは土曜日だ。

図3: サンプル全体における特定の曜日での投資による累積リターン(13年4月~20年1月)

バブル発生時のケース

2017年にはビットコインが爆発的に上昇したボラティリティの高い時期があった。それが長期間のサンプルの平均リターンにどのような影響を与えているのかは無視できないものがある。その期間を分離してみると、月曜場が曜日全体の中で最も高い平均リターン(1.5%)を示しており、その次は木曜日(0.55%)となっていることがわかる。

図4: 2017年の各曜日の平均日次リターン

つまり、ビットコインのユニークな特徴として、従来の株式市場とは逆の挙動を示していることになる。より長い期間で考慮した場合、月曜日の平均リターンはプラスとなっている。ただし、より短い時間枠でみた場合には、金曜日が最も平均リターンが高かった。

 

ここに表示された見解および意見は、著者のものであり、必ずしもコインテレグラフの見解を反映するものではありません。すべての投資とトレーディングにはリスクが伴うため、意思決定の際に独自の調査を実施する必要があります。