仮想通貨ネム(NEM)の新ブロックチェーン「Symbol」の移行委員会は12日、Symbolのメインネット開始が今年の第二四半期にずれ込む予定であると明らかにした。
「過去数週間でネットワーク内のバグを特定した。現在、一連の更新プログラムと修正プログラムを実行しており、ネットワークのリセットや再起動が必要だ。大きな問題がない場合は2020年第二四半期を目標としている」
これまでの発表ではメインネットの公開は2020年初頭になると明らかにしていた。メインネットの実際の日程についてはまだ具体的になっていないが、公式ブログでは今後数週間で「実装とテストのタイミングの範囲と見積もりを完了」しスケジュールを更新していくという。
NEMは新ブロックチェーンのコードネーム「カタパルト」をコミュニティ投票で「SYMBOL」ブランドに変更するなど、年明け以降に次々と新しい動きを見せている。2月1日にティッカーシンボル「XYM」を発表した。
直近では、NEMのブロックチェーン「SYMBOL」をカタールでのホテル建設の作業を管理するプラットフォームとして使用されるというニュースも出ている。これは2022年にカタールで開催されるサッカーワールドカップに合わせて建設されるホテルだ。多国籍企業Bimtrazerがカタールの企業と覚書(MoU)を締結し、プラットフォームの開発を進めるという。
相場も好調なNEM
NEMは年初来で130%超のプラスを見せるなど、相場からの期待感も高まっている。足元では0.073ドルを推移しており、昨年7月以来の高値だ。
コインメトリックスはネムは過去1週間で最も上昇した仮想通貨の1つであり、「注目すべきプロジェクト」とコメントしている。
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