ナスダック上場のデジタル保険会社であるメトロマイル(Metromile)は6日、契約者が保険料の支払いや保険金の受け取りをビットコインで行うことができるオプションを始めると発表した。保険料の支払いと保険金の受け取りの両方を仮想通貨で行う初の保険会社となる。

さらに同社は2021年第2四半期に1000万ドル分のビットコインを購入するという。購入時期は明らかにしていないが、現時点の価格では1000万ドルは175.4BTCに相当する。

同社は仮想通貨による支払いを受け入れについて「仮想通貨が、消費者の資産の中でより重要な部分を占めるようになる中で、より公平な保険への取り組みを支援し、保険契約者の財務的な回復力を促進する」と述べている。

メトロマイルでCEOを務めるダン・プレストン氏は、次のように述べている。

「分散型金融をサポートし、ビットコインを新たな支払い手段として追加することは、弊社のデジタル保険プラットフォームとエンドツーエンドのAIによる支払い自動化システムにとって重要なステップだ。すべての人にとって公平な保険となるだろう。」

メトロマイルは、概算ではなく走行したマイル数に基づいて保険料の支払いと補償を計算する自動車保険会社。同社の保険では、年間で平均47%の節約効果が得られるとしている。

同社は3月30日に第4四半期の決算説明会を開催し、その中で保有契約数が大幅に増加したことを報告した。保険収入は、成長率が大きかった2019年と比較して、わずかに減少した。

ナスダックでティッカーシンボル「MILE」で取引されていメトロマイル株は、5日に2.1%減の8.81ドルで終了した。

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン