米大手銀行のモルガン・スタンレーは、仮想通貨に特化した調査部門を新たに設置する。

ブルームバーグの13日の報道によると、モルガン・スタンレーは、仮想通貨専門のリサーチチームのリードアナリストにシーナ・シャー氏を任命した。シャー氏は、モルガン・スタンレーのG10通貨を担当するリードストラテジストとして8年以上勤務した経験を持つ。

新しい役職では、仮想通貨が株式や国債・社債などの債券投資に与える影響の分析に注力するようだ。

モルガン・スタンレーは、スタッフへのメモでこのニュースを公表。仮想通貨専門調査チームの立ち上げは、「世界市場における仮想通貨やその他のデジタル資産の重要性が高まっているためだ」と強調した。

既報の通り、モルガン・スタンレーは過去1年間、デジタル資産への参入を推し進めており、グレイスケールによる複数の投資ファンドを通じて、ビットコイン(BTC)への直接的なエクスポージャーを着実に増やしている。3月には、大口顧客向けにビットコインの投資ツールを導入したと報じられた。

米国の主要銀行は最近、仮想通貨関連部門の設立を急いでいる。バンク・オブ・アメリカは7月に仮想通貨研究部門を設立。米国の銀行の中で2番目に古いステート・ストリートは、すでにデジタルファイナンス専門部門の立ち上げを発表した。