Twitchに代表されるビデオゲーム・ストリーミング・プラットフォームによって、プレイヤーが自分のゲーム体験をゲーム愛好家の視聴者に向けて放送することで収入を得られるようになったことは周知の事実だ。しかし今では、アクシー・インフィニティ(Axie Infinity)のようなブロックチェーンを利用したデジタルゲームによって、ユーザーがゲームをプレイするだけでお金を稼ぐことが可能になった。記事執筆時点で、アクシー・インフィニティには36万人以上の同時接続プレイヤーがいる。

ActivePlayer.ioのデータによると、アクシー・インフィニティのアクティブプレイヤー数は米国が3位であるのに対し、リストの他の国はすべて新興国だ。特にプレイヤーの40%はフィリピンに集中している。ツイッターユーザーのSaharan-subさんによると、ガーナのアクシー・インフィニティプレイヤーの収入は、月に約854〜2,562ガーナセディ(140〜420ドル)で、これは同国の最低賃金の数倍に相当する。

アクシー・インフィニティは、ベトナムのゲーム開発者であるスカイ・マービス氏が2018年に制作した作品だ。このゲームには、プレイヤーが収集し、他のプレイヤーや敵と決闘するために使用する「アクシー(Axies)」と呼ばれるキャラクターがいる。すべてのアクシーは、イーサリアムのブロックチェーン上で鋳造されたノンファンジブルトークン(NFT)だ。

お金を稼ぐ方法としては、マーケットプレイスでアクシーを売買することが挙げられる。アクシーには様々なレアリティのタイプがあり、強さや属性も異なる。各アクシーは、人口調整のために一定の回数しか繁殖できず、希少性がある。

アクシーの育成に必要なデジタル通貨は、SLP(Smooth Love Potion)、AXS(Axie Infinity Shard)、そしてガス代に使用するETH(Ethereum)の3種類。Chill Axieのゲームインサイトによると、レアな最上級のアクシーを繁殖させるための必要条件は、10,200 SLP(683.90ドル)、1 AXS(137.81ドル)、0.1813 ETH(823.30ドル)で、合計コストは1,645.01ドルと高額だ。

マーケットプレイスのデータによると、過去数ヶ月の間に200万個以上のアクシーが売買されており、その金額は140,956.7ETH(6億3950万ドル)にのぼる。これまでに販売された最も高価なアクシーの記録は、2020年11月の300ETHで、現在価格では137.5万ドルになる。

収入を得られる可能性は、アクシーの売買以外にもある。デイリークエストをクリアしたり、モンスターを倒したり、アリーナで他のプレイヤーに勝ったりすることで、ユーザーは報酬としてSLPを受け取ることができる。そして、そのSLPを仮想通貨取引所で売ることができる。