モンゴルの首都ウランバートル市は、ステーブルコインを手がける韓国のテラと提携し、即時送金や融資業務の提供を開始する。アジア最大のテックメディアプラットフォームe27が11日に報じた

報道によると、ウランバートル市の行政当局は、韓国のブロックチェーン会社テラ(Terra)と提携することに合意。最終的に、公共料金や政府の補助金を、現在の決済方法からテラのステーブルコインに置き換えることが狙いだという。

ウランバートル市の試験的プログラムは、6か月以内に開始される予定。まずウランバートル市のナライク地区で開始され、その後ウランバートル市全域に拡大される予定だ。また、記事によると、今回のウランバートル市の試験的プログラムでは、ピアツーピア(P2P)決済とモバイル決済の両方が行われる予定だ。

テラは、韓国のeコマース企業チケットモンスター(TMON)の創業者であるダニエル・シン氏により共同設立されたステーブルコイン・プロジェクトだ。同プロジェクトは、18年8月、バイナンス・ラボやOKEx、フォビ・キャピタル、ポリーチェーン・キャピタルが参加した資金調達ラウンドで、3200万ドルの資金を調達している。

コインテレグラフが昨年9月28日に報じたように、昨秋、モンゴルの中央銀行であるモンゴル銀行は、同国のモバイル通信最大手に独自のデジタル通貨を発行することを許可している。

なお、ステーブルコイン・プロジェクトのテラは、既に昨年11月、韓国のチャットアプリ大手カカオトークと提携済みだ。同提携は、ブロックチェーンベースの決済システム開発と、多くの人がテラの決済サービスを利用できるようにするためブロックチェーンエコシステムの構築を目指したものであることを、コインテレグラフが11月14日に伝えている