中国のマイニング機器大手、カナン・クリエイティブは、数億ドル(数百億円)の資金調達を完了した。地元メディアのセキュリティ・タイムズが3月11日に報じた。仮想通貨相場の低迷とともにマイニング業界も苦戦する中でもカナンに対する投資意欲は衰えていないようだ。
カナンは、正式な報告書を公開しておらず、これまで知られていない支援者から不特定の資金を調達したと噂されている。
セキュリティ・タイムズは、「事情通」のコメントを引用し、投資規模は数億ドルにのぼり、同社の価値は現在数十億ドルにもなるとした。同メディア自体も「カナンの時価総額は、今回の資金調達後、数十億ドルになる」と具体的な数字などの情報を挙げずに記載している。
現金の投入自体は、仮想通貨マイニング業界にとってタイムリーなものだ。
2018年11月、中国のマイニング機器大手ビットメインをはじめ、マイニング市場は、仮想通貨ビットコイン(BTC)の価格急落を受け、苦戦している。2018年11月からビットメインは事業の縮小を開始し、一部地域から撤退したほか、同年12月にはスタッフも解雇した。
ビットメインとカナンは、これまで香港で新規株式公開(IPO)を試みたが、失敗に終わった。その後カナンは、ニューヨークで2019年第2四半期にIPOを計画していることが明らかになった。
翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Mining Giant Canaan Seals ‘Hundreds of Millions of Dollars’ in New Funding: Report