米大手金融機関ウェルスファーゴのアナリスト、マイク・メイヨー氏は、2020年から始まる次の10年が「銀行とテクノロジーの黄金時代になる」と語った。12月30日に米経済メディアCNBCで語った。
メイヨー氏は1990年代には銀行統合が進んだが、システムは統合されなかったと説明。その後の21世紀最初の10年には銀行は過剰なまでの成長を遂げたが、2007~09年の金融危機で終わってしまったと指摘する。
メイヨー氏は、2010年代のは金融危機の影響から脱するための10年間だったと総括。その上で、次の2020年から始まる10年間は、銀行が有効なテクノロジーを使い、より高い収益性と効率性を実現する時代になると予測する。
メイヨー氏は、銀行が活用できる具体的なテクノロジーについては言及していないが、AIや機械学習、そしてブロックチェーン技術もその1つになるだろう。
CBインサイトは昨年発表した調査の中で、ブロックチェーン技術が米国の銀行において主要な投資分野の1つになると指摘している。
実際、JPモルガンはブロックチェーン技術を使うJPMコインに取り組んでいるほか、ウェルスファーゴも昨年9月にブロックチェーンを使ったクロスボーダー送金サービスの計画を発表した。
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