メキシコは30日のツイートで、2024年に新しい中央銀行デジタル通貨(CBDC)を導入する方針を示した。メキシコ政府のアカウントは、「新しい技術と次世代の決済インフラ」によってメキシコがより金融包摂を進めることができると強調した。

メキシコのCBDCの計画は、メキシコがエルサルバドルとは違う道を進むということを示唆するものだ。メキシコのオブラドール大統領は今年10月、エルサルバドルのように仮想通貨を法定通貨にすることはないとコメントしていた。同大統領は、メキシコが金融管理の「正統性を維持しなければならない」と述べ、仮想通貨の位置づけを変えることはないと語った。

一方でメキシコでは少なくとも2人の議員がメキシコがデジタル資産を採用することを提案している。メキシコの上院議員であるエドアルド・ムラト・ヒノホサ氏らは、メキシコが「仮想通貨とフィンテックへの移行を主導するべきだ」と主張している。

CBDCを導入しようという動きは世界各国で進んでいる。最近ではカザフスタンがCBDC導入を2022年以内に決定すると表明している。またインドネシア中央銀行の幹部は「CBDCはビットコインに対抗するためのツールになる」と考えている