仮想通貨決済ゲートウェイであるBitfinex Payは、コンセンシス(ConsenSys)が提供する人気のブラウザ拡張機能型ウォレットであるメタマスク(MetaMask)との連携を開始した。これにより、数千万人のユーザーに門戸が開かれる可能性がある。

金曜日に正式に開始された連携により、メタマスクの1000万人以上のアクティブユーザーが、Bitfinex Payにアクセスできるようになった。メタマスクのユーザーは、自分のウォレットにログインすることで、Bitfinex Payを介して直接、仮想通貨を送受金できるようになる。

Bitfinex Payでの支払いを希望するマーチャントは、まずアカウントを登録し、Bitfinex Payの親会社であるビットフィネックスで本人確認を行う必要がある。認証が完了したら、マーチャントは自社サイトにBitfinex Payのウィジェットを組み込むことができる。

Bitfinex Payの最高技術責任者(CTO)であるパオロ・アルドイノ氏は、メタマスクのウォレットを「デジタルトークンのスペースにおけるユビキタスなツール」と表現している。これは、メタマスクのプロトコルが幅広いユーザーベースを持ち、何百万人もの新規ユーザーを分散型金融(DeFi)に導く役割を果たしているという事実を反映するものだ。

仮想通貨決済のより俯瞰的な将来についてコインテレグラフに尋ねられたアルドイノ氏は、デジタル資産について、「手数料とフリクションを減らしつつ、仲介業者を排除することで、現在の決済業界をディスラプトすることになる」と述べ、「これは、起こるかどうかという問題ではなく、いつ起こるかという問題だ」と指摘した。

メタマスクは、仮想通貨市場に新しいユーザーを呼び込む上で極めて重要な役割を果たしてきた。コインテレグラフが10月に報じたように、同プラットフォームは、より多くの機関投資家の資本を仮想通貨に呼び込むために、ビットゴー(BitGo)、Qredo、カクタス・カストディ(Cactus Custody)という、仮想通貨を専門とする3社のカストディアンと提携している。