Meta(旧フェイスブック)の仮想通貨・フィンテック部門Noviの責任者であるデビッド・マーカス氏は、2021年末までに退任する予定だ。
マーカス氏から引き継ぐのは、2020年8月からフェイスブックに在籍し、それ以前はUpworkのCEOだったステファン・カスリエル氏だ。
マーカス氏は12月1日のツイートで年末で退任する決定を明らかにした。マーカス氏はMetaを退任した後の身の振り方について、その詳細には触れなかったが、「何か新しくエキサイティングなものを作り始める」可能性をほのめかしている。
「Novの立ち上げに続いてやるべきことはまだたくさんあるが、私は決済と金融システムの変更の可能性についてこれまでと同じように情熱を注いでいく」と、マーカス氏は述べている。
マーカス氏は2014年からフェイスブックに入り、当初はメッセンジャーサービス部門にいたが、その後2018年からデジタルウォレット部門を設立し、ステーブルコインのLibra(その後Diemと名前を変えた)のプロジェクトを率いてきた。
Today is bittersweet, sad to see @davidmarcus leave @Meta, grateful for his leadership and belief in me as the new Head of Novi. https://t.co/nxDNlywqVw
— Stephane Kasriel (@skasriel) November 30, 2021
NoviやDiemは、フェイスブックとの関係から、米国および世界中の規制当局から厳しい監視に直面しており、どちらのプロジェクトも完全に開始されていない。
10月、仮想通貨に懐疑的なエリザベス・ウォーレン上院議員らのグループは、フェイスブックに書簡を送り、Noviがコインベースと提携して米国やグアテマラで開始したパイロットプロジェクトを中止するように求めている。