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Stephen Katte
Stephen Katte によって書かれた、スタッフライター
Felix Ng
Felix Ngによるレビュースタッフ編集者

ミームコインへの関心再燃 仮想通貨市場でのリスク選好回復の兆しか

ミームコインへの関心再燃 仮想通貨市場でのリスク選好回復の兆しか
ニュース

年初以降、ミームコインを巡るソーシャルメディア上の話題が急増しており、時価総額の回復と歩調を合わせている。アナリストの間では、仮想通貨市場においてリスク選好が戻りつつある可能性を示しているとの見方が出ている。

サンティメントによると、複数のミームコインが足元で大幅な上昇をみせ、投機的なラリーによってミームコイン市場の時価総額が押し上げられた。この動きがトレーダーの注目を集め、一般の人々からの関心が高まったという。

トレーディング企業クロノス・リサーチの最高投資責任者(CIO)であるビンセント・リウ氏は、トレーダーが再び流動性の高い資産へと資金を回帰させているとコインテレグラフに語った。

「ミームコインは明確な物語性、強いソーシャルな連携、そして即時的な上昇余地という非対称性を備えており、市場心理が好転する局面ではリスクを再び取り込むための受け皿として自然な存在となる」と同氏は述べた。

「ミームコインは通常、リスク選好が戻る局面で先行する。恐怖・強欲指数が極度の恐怖から中立へ回復していることも、この変化を裏付けている。主要銘柄が出来高を伴って確認されれば、ラリーは広がる可能性があるが、そうでなければミームコインは短命なセンチメント取引にとどまる」

ミームコイン市場の時価総額が回復

2025年を通じてミームコインは65%下落し、12月19日には時価総額が350億ドルまで落ち込んだ。トレーダーのリスク志向が低下し、資金がより安定した投資先へ向かったことが背景にあった。

その後、ミームコイン市場の時価総額は回復し、コインマーケットキャップによれば、12月29日の約380億ドルから増加し、今週の月曜日には477億ドルを突破した。木曜日時点では約450億ドル前後で推移している。

取引高も急増しており、12月29日の21億7000万ドルから月曜日には87億ドルへと跳ね上がり、約300%の増加となった。その後、木曜日には約52億2000万ドルまで落ち着いている。

ミームコイン時価総額と取引高 Source: CoinMarketCap

リウ氏は、今回の反発はファンダメンタルズの再評価というよりも、ポジション調整と個人投資家の再参入によるものだとし、勢いと流動性が維持されれば、短期的には上昇が続く可能性があると述べた。一方で、「ミームコインのラリーは反射的な性質が強く、資金流入が鈍れば急反落しやすい」と警鐘を鳴らしている。

ミームコインはリスク選好の温度計

オーストラリアの仮想通貨取引所スウィフトエックスの主任アナリストであるパブ・フンダル氏は、ミームコインは「仮想通貨市場におけるリスク選好を測る最も分かりやすい温度計の1つだ」と語った。

「今後数日で、この動きが一過性の熱狂にすぎないのか、それとも市場が再びリスクを受け入れ始めている兆しかが見えてくる」と同氏は述べた。

「ビットコインが保ち合いを続ける中でアルトコインが上昇する場合、資金がよりリスクの高い領域へ移動していることを示す。歴史的に見ると、こうした乖離は投機がベンチマークを上回った後、抑制の効かない強気派に対する急激な調整の前触れとなることが多い」

仮想通貨データ集約サイトのコインゲッコーによると、ビットコインは直近24時間で9万697ドルから9万2847ドルのレンジで推移している。

リスク選好の反転も依然可能

足元ではリスク選好が回復したように見えるものの、リウ氏とフンダル氏はいずれも、この動きが短命に終わる可能性を指摘する。

「マクロ環境は依然として重要なリスク要因である。米国によるベネズエラ関連の動きや、新興国全体の不安定化など、地政学的緊張や政策ショックがあれば、仮想通貨固有のモメンタムが改善していても、リスク選好は急速に逆転しかねない」とリウ氏は述べた。

フンダル氏も「昨年末以降、マクロ環境は改善しているが、今回の動きはファンダメンタルズに先行した熱狂のように感じられる」と語り、「政策や政治に関する確実性が固まるまでは、こうした上昇は確信というより希望に近い」と締めくくった。

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