モーリシャスの金融サービス委員会(FSC)は、金融サービス業界にメタバースを含めることについて、業界関係者や一般市民からのパブリックオピニオンの募集を始めた。
発表された文書によれば、モーリシャスのFSCは11月末までにわたって、メタバースの戦略的な発展とその影響についての意見を募集する。モーリシャスは、メタバースの採用が世界的に拡大する中で、モーリシャスの規制環境とビジネス環境が適切に準備され、再設計されることを確保する意向だ。
FSCは、欧州委員会、英国、ドバイ、インドネシア、中国、韓国、シンガポールのオフショア規制当局がメタバースなどの新技術に対応するための大きな努力をしていることを強調した。「さまざまな大陸の国々がますます前進を続ける中で、メタバースが無限の想像力を解き放つだけでなく、消費者保護と個人の自己決定権を維持する空間に変わる未来が予想される」という。
金融サービスの再形成における協力の必要性を認識しつつ、モーリシャスのFSCは、メタバース規制に関するパブリックコメントを11月30日までに募集する。これらのコメントとフィードバックは、メタバースに関連する将来の政策と規制の方向性をさらに検討するための多分野にわたる作業グループを設立するために考慮される。
モーリシャスは2023年11月にデジタルルピーのパイロットフェーズを開始する予定だが、公式のリリースはまだ保留中だ。4月28日、モーリシャス銀行ハルヴェシュ・クマール・シーゴラム総裁は、2020年に就任したときにCBDCの開発を優先すると語った。「中央銀行家として、CBDCが金融主権の保護だけでなく、AML/CFT(マネーロンダリング防止/テロ資金供与対策)の観点から中央銀行と規制当局を支援する面で決定的な役割を果たすことは言うまでもない」とシーゴラム氏は述べた。シーゴラム氏によれば、モーリシャス銀行は11月にデジタルルピーのパイロットフェーズを開始することを「検討中」だ。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン