新興国市場の投資で伝説的存在であるマーク・モビアス氏は、ビットコインなどの仮想通貨が価値を持つためには、金(ゴールド)で裏付けられている必要があると考えている。

モビアス氏は9月5日、米CNBCの経済番組に出演し、仮想通貨について自身の見解とブロックチェーン技術への懸念を表明した。

番組内で、CNBCのレポーターでビットコイン支持者であるジョー・カーネン氏が、「ビットコインなど仮想通貨には固有の価値かあるか」とモビアス氏に質問。モビアス氏はこの質問には直接答えず、ゴールドに裏打ちされた仮想通貨が必要だと主張した。

本当に金に裏打ちされた仮想通貨が存在する場合、つまり、この金とのつながりについて意味のある合意、何らかの現代的な手法によるつながりがある場合、これは非常に興味深いものになる可能性がある

これに対して、カーネン氏は、金に裏打ちさえた法定通貨は存在しないと指摘し、仮想通貨に同じ裏付けが必要かは疑問だと主張。本当に重要なポイントは、「信仰」の問題ではないか語った。

モビアス氏は、仮想通貨だけでなくインターネットにも信頼を寄せる世代が存在しており、「それだけで十分かもしれない」と応じた。

「人々が米ドルを信じる理由は、ドルを手にすれば何かを買えると信じているからだ。同じように、仮想通貨で何かを購入できるようになり、それが事実だと信じられるようになれば、それはそれで問題はない」

人々がビットコインやほかの仮想通貨を信じるかどうかは「信仰」の問題だという主張は、モビアス氏は以前も強調していた点だ

しかし、モビアス氏は、仮想通貨の「信頼」の源泉であるブロックチェーン技術について、リスクがあるのではないかと指摘する。

ブロックチェーンは「耐改ざん性」があると言われているが、モビアス氏は「人間によってつくられたあらゆるテクノジーと同じく、破られる可能性がある」と主張する。

「ブロックチェーンは非常にリスクの高い状況だと思う。人が作りしものはすべて破られる。大きな危機を引き起こす可能性があるため、ブロックチェーンには非常に注意する必要があると思う」

パクソスは金と連動する仮想通貨発表

このモビアス氏の発言と前後して、米仮想通貨企業はパクソスは金と連動した仮想通貨「PAXゴールド(PAXG)」を発表している。金1オンスと1対1で連動するもので、ニューヨーク州金融サービス局からも認可を受けている。

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翻訳・編集 コインテレグラフ日本版