ビットコインの市場で再びフラッシュクラッシュが起きてトレーダーの間には価格操作への懸念が高まっている。
5日、ブロックチェーン分析を手がけるウィリー・ウー氏などが、新たに起きたフラッシュクラッシュを受けて今後のビットコインの値動きに警戒すると述べた。
ウー氏らが懸念しているのは、シカゴ・マーカンタイル・グループ(CME)のビットコイン先物が5日に9300ドル〜8500ドルに急落したこと。
(出典: TradingView「CMEの先物価格(1日)」)
既報の通り、先週にもデリビットの永久スワップで不具合があり、9160ドル付近から7700ドルまでフラッシュクラッシュした。
今回のCMEでのフラッシュクラッシュによって、投資家の懸念事項だったギャップが埋まった。ギャップは、9345ドルと8904ドル(25日の最安値は8730ドル)の間にあり、調整要因と見られていてた。
ウー氏はCMEでの動きを見て、「ビットコイン/米ドルの短期での動きはクレイジーだ。CMEのギャップはすでに埋まった。取引量が少ない。しかし、全ての取引所の価格をいつもよりかなり疑っているよ」と警戒感をあらわにした。
また、仮想通貨アナリストfilbfilb もCMEでの動きについて「一体何が起こったんだ」と驚きを隠さなかった。価格操作を疑うアナリストもいる。
一方、価格操作といえば、「1匹のクジラが2017年のビットコイン高騰の背景にある」というクジラによる価格操作を主張する論文が仮想通貨業界で注目されている。
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