マルタの金融サービス局(MFSA)は、仮想通貨金融資産法(VFA)に基づき、初めて14のエージェントを承認したと4月2日に発表した。

昨年11月にVFAが適用されてから5カ月かかったことになる。承認を得た14のエージェントは、VFAエージェントとして、サービスプロバイダーらの代理としてMFSAへの申請などを行うことができる。地元紙ザ・タイムズ・オブ・マルタによると、最初250以上の申請があったが、3分の2が審査を通過しなかったという。最終的にライセンスの申請に進んだのは28のエージェントのみで、うち14のエージェントが「マイナーな箇所」を修正するのみで承認されたという。

14のエージェントの名前は明らかになっていない。

MFSAによると、承認を得たエージェントは現在、顧客の事業計画の査定や適切な準備を整える段階で、顧客の適正評価やアンチマネーロンダリング(AML)・テロ資金対策のガイドラインを順守しているかどうかの確認が求められるという。

MFSAは、仮想通貨業界における重要なマイルストーンだと位置づけ、仮想通貨の市場統制や公益を促進するだろうとしている。

マルタでは以前、ブロックチェーン関連企業が銀行口座の開設に苦労しているとの報道もあり、その際に金融当局は、「銀行が仮想通貨関連事業者は銀行口座の開設を申請する前にMFSAのライセンスを取得することを望んでいる」と発言していた。


翻訳・編集 コインテレグラフ日本版
原文 Malta: Financial Regulator Approves First 14 Crypto Assets Agents