マルタのブロックチェーン関連企業が銀行口座の開設に苦労している。3月1日、マルタタイムズ紙が報じた

同紙が法律事務所や金融系企業に行った調査によると、銀行側がブロックチェーン関連企業の口座の開設を拒否しており、「リスク回避」を超えているという声が出ているという。デジタル通貨とブロックチェーンは常に密接な関係ではないにも関わらず、銀行側はそれらを同一視しているという。

マルタタイムズ紙に対し、金融当局の議員シルヴィオ・シェンブリ氏は、ブロックチェーン関連企業への口座開設を積極的に行う銀行はあるが、仮想通貨がらみの企業には開設しないとしている。さらにシェンブリ氏は「ブロックチェーン企業と仮想通貨企業を明確に区別する必要がある」と述べており、業界の理解を深めるために金融機関との啓発活動を行っていると伝えられている。

さらにシェンブリ氏は「一般的な理解として、銀行が仮想通貨関連事業者は銀行口座の開設を申請する前にMFSA(マルタ金融サービス局)のライセンスを取得することを望んでおり、これはやむをえない」と話している。

翻訳者 ロシアンOLちゃん
14歳の時に来日してから日本が好きになり、日本語の勉強を始める。大学卒業後、商社、PEファンドなどを経て、現在ではブロックチェーン産業に携わり、SNSでロシアや欧州のブロックチェーン、クリプト情報を発信している。