中国大手保険会社のPICCがVeChainと提携、データ管理などにブロックチェーン導入

 中国の大手保険会社、中国人民保険(PICC)が、ブロックチェーンプラットフォームのVeChainなどと提携して、保険事業にブロックチェーン技術を活用する。9月1日にプレスリリースで発表した。

 PICCはVeChainのほか、リスクマネジメント企業のDNV GLと提携し。ブロックチェーンの活用で事業のコスト削減や効率化につなげる狙いだ。また詐欺防止や顧客の本人確認(KYC)の改善、クレーム対応の向上も意図している。

 PICCは発表の中で、ブロックチェーン技術が保険業界にデジタルへの転換をもたらす。「即時補償」のような新しいサービスを生み、より収益性の高いビジネスモデルへ提供するという。

 具体的には、Vechain ThorプラットフォームがPICCのデータ管理やより効果的なデータ処理を支援する。DNV GLは、保険システムのデータの完全性を第三者機関として保証する。

 世界中の保険会社がブロックチェーン技術の採用を始めている。今年8月、米国保険サービス協会(AAIS)は、保険会社や規制当局などが統計データを管理するためのブロックチェーンプラットフォームを導入した

 4月には世界的な保険ブローカーでリスクマネジメント企業のマーシュが、保険証明書においてブロックチェーン・ソリューションを導入すると発表。複雑な保険証明のプロセスを、ブロックチェーンで透明性が高いものにし、業務の効率化にもつなげる狙いとしている。

 VeChainは、上海に拠点を置くブロックチェーン企業だ。VeChainのVETトークンは2015年にローンチし、現在は時価総額で第17位に位置する仮想通貨だ。最近では、NTTドコモの5Gプログラムに参加もしている