9月11日のビットコイン相場は、早朝に急落して1万ドルを下回ったが、その後は若干持ち直している。18時時点では1万ドル付近で推移している。12日は、ECB理事会やバイナンスによる米国トレーダーの利用停止、イーサリアムクラシックのハードフォークなど多くの関連イベントが控えている。

(出典:Coin360「ビットコイン/米ドル(1日)」)

ECB理事会 不透明感も

12日に開かれるECB(欧州中央銀行)の理事会では、3年半ぶりの利下げが濃厚だ。ECBは14年6月からすでにマイナス金利を導入しているが、さらに引き下げる案が決定的になっている。

また、18年末に終えたばかりの量的緩和策を再開させる可能性も浮上している。ただ、量的緩和の再開に関しては効果を疑問視する声が各国から上がっており、不透明な状況だ。

一般的に中央銀行による金融緩和は、ビットコインにとって追い風になると考えられている。

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12日は、ECBの金融緩和の程度がどれくらいになるのか注目だ。

Binance.com 米国トレーダーの利用停止

既報の通り、仮想通貨取引所大手のバイナンスは、12日から米国の個人、法人顧客に対するサービス提供を停止する

一方でバイナンスは、7日、米国人にとって代わりとなる取引所バイナンスUSを「今後数週間で」立ち上げる予定と発表したものの、具体的な立ち上げ日は未定のままだ。

米国人のバイナンス利用者による動向が注視される。

イーサリアムクラシックのハードフォーク

イーサリアムクラシックは、ハードフォーク「アトランティス」を実施する。機能性と安定性の向上を目指した大型アップグレードで、ブロックチェーン上のブロック番号「877万2000」で発生する。国内の取引所も一時的な出入金の停止など対応を発表している。