世界最大の英保険組合ロイズ・オブ・ロンドンは、仮想通貨保険スタートアップのコインカバー向けに、盗難で損失したホットウォレット内の仮想通貨を保護する新しい種類の損害賠償保険ポリシーの提供を開始した。3月2日に発表した。

今回の損害賠償ポリシーは、ロイズのシンジゲートのアトリウムコインカバーと共に開発したもので、賠償額は1000ポンド(約13万8000円)から用意されている。ロイズのプロダクト・イノベーション・ファシリティのメンバーであるTMKマーケルといったロイズの保険会社に裏付けされている。

仮想通貨の価格変動で限度額がダイナミックに増減する新しいタイプの損害賠償保険ポリシー。つまり、保険契約期間に渡り変動したとしても、管理している資産にある潜在的価値を補償する

アトリウムの保険引受人マシュー・グリーブス氏は、仮想通貨の人気が出るとともに保険への需要が増加していると指摘している。

また、コインカバーのデービッド・ジャンクスウスキーCEOは、以下のようにコメントしている。

「2020年の開始時点で仮想通貨市場が再燃し、仮想通貨に興味を持つ新たな顧客の波は、上昇する準備ができている。これまでは、盗難や損失に対する適切な保護がなかったために実現しなかったことだ。この改革的な新たなポリシーで、我々は仮想通貨の魅力を高める障害や重荷を取り除くことができる」

 

翻訳・編集 コインテレグラフジャパン