最近の研究報告によると、ライトニングネットワークの価値はビットコイン価格と直接的に相関しているという。

この報告によれば、ネットワークの最大取引容量を測る「マックスフロー」が、ビットコインの主要なレイヤー2であるライトニングネットワークの真の価値を評価するための重要な指標であるとされる。アンボス・テクノロジーズのCEO兼共同創設者であるジェシー・シュレーダー氏は、ライトニングネットワークの価値はビットコイン(BTC)の価格上昇に伴って直接的に拡大するとしている。

シュレーダーはコインテレグラフに対し次にように語った。

「ライトニングネットワークは現在マイクロペイメントに最適化されているが、ビットコイン価格が上昇するにつれて、支払いインフラも価格と共に拡大する。より大きなドル決済が、価値の高まるライトニングチャネルに比べて高性能なマイクロペイメントのように機能し始める」

「ビットコイン価格が上昇したことで、ダイヤルアップインターネットがブロードバンドになったようなものだ」とも付け加えた。

Max flow, payment reliability by amount. Source: Amboss Technologies

アンボス・テクノロジーズが共有した研究報告によると、マックスフローの評価は、ビットコインのスケーラビリティレイヤーの完全な指標でないノードやチャネル数といった従来の指標に代わって、ライトニングネットワークの価値を測る鍵となるという。

マックスフロー: ライトニング・ネットワークの重要指標を理解する

マックスフローはネットワークの支払い信頼性を評価するのに役立ち、異なる支払いサイズにおける取引成功確率の変化を示す。

これは、ノード数はビットコイン支払いがライトニングネットワークを通じてどれだけ効率的に流れるかを正確に測れないためで、これがL2の価値を高めている。

Lightning Network payment success vs. price. Source: Amboss Technologies

トランザクションの成功確率を測定することで、マックスフローは流動性の分布を評価し、潜在的なボトルネックを特定するのに役立ち、最終的にネットワーク全体のパフォーマンスを向上させることができる。報告書は次のように述べている。

「例えば、あるチャネルが0.1 BTCを保有し、ビットコインの価格が50,000ドルである場合、そのチャネルは5,000ドルの支払いをルーティングできる。ビットコインの価格が2倍の10万ドルになれば、同じチャネルが1万ドルを処理できる。

ライトニングネットワークは、より多くのフローをオンチェーンに誘う可能性

機関投資家による仮想通貨の採用は、より信頼性が高くスケーラブルなブロックチェーンの支払いインフラを必要とするだろう。シュレーダー氏は「チャネル容量が増加し、流動性がネットワーク全体により良く分配されるにつれて、より多くの機関のフローがライトニングネットワークに参入する可能性がある」と説明した。

ライトニングネットワークの成長するマックスフローは、機関にとってコスト削減と取引の容易化につながる可能性がある。

「チャネル容量の増加は、機関がより大きな支払いを低コストで、頻繁なオンチェーントランザクションを必要とせずにルーティングできることを意味する。これによりコストと摩擦が軽減され、機関が決済目的でライトニングを使用することによって、オフチェーンでの機関活動が増加する可能性がある」

Lightning Network, total value locked, all-time chart. Source: DefiLlama.

DefiLlamaのデータによれば、ライトニングネットワークのTVLは3億4600万ドルを超え、ビットコインネットワーク上で構築されたプロトコルの中で3番目に大きい。

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