オープンソースでの支払いネットワークを目指すCeloは、最初の開発助成金対象プロジェクトを発表した。Celoは今年3月に50社の創設メンバーによるアライアンスを発足。フェイスブックのリブラ協会メンバーが多く参加していることで注目されている。
Celoはネットワーク上に構築したり、Celoプラットフォームの開発に貢献したり、Celoコミュニティを育成したりしようとしている13の企業に対して70万ドル(7500万円)の助成金を与えた。
Celoは既に16ヵ国から50以上の助成金の提案を受けており、5月19日までの間、提案を受け入れている。
Celoは、今回選ばれたプロジェクトについて「Celoプロトコルを強化するのに役立つ構成要素を提供し、経済的に不十分なサービスへのアクセスを増やし、Celoコミュニティの教育と育成に役立つプログラムを開発していく」と述べている。
Celoから選ばれたプロジェクトには、チャリティ関連のマーケットプレイスを手掛けるeSolidar、フィリピンでデジタルギフトカードプラットフォームを手掛けるBeam & Co、ブラジルの仮想通貨プラットフォームのLoveCryptonなどが選ばれている。
国連の持続可能な開発目標(SDGs)に取り組むためのブロックチェーン基盤のソリューションを開発する非営利団体「ブロックチェーン・フォー・ソーシャルインパクト・コアリション」も資金提供を受けた。
コミュニティとエコシステム育成が狙い
Celoは昨年12月にコミュニティ助成プログラムを発表し、「オープンな金融システムの構築に取り組む開発者、設計者、構想者、実行者」全員に申請資格があると述べていた。
助成金は、プラットフォームの革新的なユースケースに加え、ガバナンスツール、支払いのオンランプとオフランプ、POSシステム、スマートコントラクト、コミュニティ教育などの開発を促進することを目指していた。
リブラ協会メンバーが参加
3月11日、Celoファンデーションは、創設メンバー50社を明らかにした。投資企業や決済企業、仮想通貨企業などが参加している。
50社のメンバーの中には、アンドリーセン・ホロウィッツやコインべ―ス、アンカレッジ、メルシーコープ、バイソントレイルズなど、フェイスブックの仮想通貨リブラに参加している企業が含まれている。このことから、リブラ協会の「ライバル」と指摘する声もあがっている。
Celoは昨年4月、アンドリーセン・ホロウィッツなどから3000万ドルの資金調達に成功している。
翻訳・編集 コインテレグラフジャパン