仮想通貨取引所のクラーケン・ジャパンは22日、ポルカドット(DOT)の取り扱いとステーキングサービスを開始すると発表した。DOTのステーキングサービスは国内初だ。年利は12%。クラーケンは今年2月にもイーサリアムのステーキングを開始しており、ステーキングサービスに積極的に取り組んでいる。

ステーキングとは、一定額をブロックチェーンネットワークにロック(預け入れる)ことで、ブロック生成をサポートする対価として報酬を得る方法。ポルカドットネットワークでDOTをステーキングする際にはいくつかの参加方法があるが、クラーケンは「バリデーター」というブロックの検証と承認の役割に参加する。

一方で、バリデーターになるためのDOTのステーク量は個人ではかなりの金額になる。そのため、ユーザーは今回のサービスでクラーケンのステーキングサービスを利用することで間接的にバリデーターとして参加することになる。

「本サービスにおいては、当社関係会社が、消費貸借契約によってお客様から借り受けた仮想通貨を 原資として当該仮想通貨のステーキングに参加し、その報酬の全部又は一部に相当する仮想通貨をリワード(貸借料)としてお客様にお支払いすることで、お客様が間接的にステーキングに参加することを目的としています」

ポルカドットはコンセンサスアルゴリズムにプルーフ・オブ・ステークの一種であるノミネーテッド・プルーフ・オブ・ステークを採用しており、「ノミネーター」と呼ばれる参加者がバリデーターを選ぶことで、より権力が集中しにくい仕組みになっている。